生成AIでの情報検索-移民問題(日本語プロンプト版-Google Gemini編2)

Google Geminiはデフォルト設定では、ChatGPT3.5やChatGPT4と同じく、参考資料を挙げません。そのため参考資料を知るためには、「有益な参考資料を挙げてください。」といった趣旨のプロンプト文を追加で与える必要があります。
 そうした回答結果の一例は下記の通り、Microsoft Copilotよりもかなり有益でした。この回答結果を見ると、Google Geminiは自社のGoogle検索エンジンを利用して、有益な参考資料を挙げるとともに、URLの有効・無効をチェックし、無効なURLを削除する設定になっているようです。

移民問題に関する有益な参考資料
国際機関
  • 国際連合難民高等弁務官事務所 (UNHCR): https://www.unhcr.org/
    • UNHCRは、世界中の難民や避難民を保護し、支援することを目的とした国際機関です。ウェブサイトでは、難民問題に関する統計データ、ニュース、レポートなどを公開しています。
  • 国際移住機関 (IOM): https://www.iom.int/
    • IOMは、移住に関する国際的な協力と支援を行うことを目的とした国際機関です。ウェブサイトでは、移住に関する研究、政策提言、ニュースなどを公開しています。
  • OECD: https://www.oecd.org/about/
    • OECDは、先進国を中心とした加盟国間の経済協力と発展を促進することを目的とした国際機関です。ウェブサイトでは、移民に関する統計データ、研究報告書などを公開しています。
政府機関
  • 米国移民局: https://www.uscis.gov/
    • 米国移民局は、米国への移民に関する法執行と管理を行う政府機関です。ウェブサイトでは、移民申請手続き、ビザ情報、市民権取得情報などを公開しています。
  • 法務省出入国在留管理庁: https://www.moj.go.jp/isa/
    • 法務省出入国在留管理庁は、日本への入国・在留に関する管理を行う政府機関です。ウェブサイトでは、入国・在留に関する法令、申請手続き、統計データなどを公開しています。
研究機関
  • ピーュー・リサーチ・センター: https://www.pewresearch.org/
    • ピュー・リサーチ・センターは、社会問題に関する調査や分析を行う非営利の研究機関です。ウェブサイトでは、移民問題に関する調査結果や分析記事などを公開しています。
  • Migration Policy Institute: https://www.migrationpolicy.org/
    • Migration Policy Instituteは、米国を中心とした移民政策に関する研究を行う非営利のシンクタンクです。ウェブサイトでは、研究報告書、政策提言、ニュース記事などを公開しています。
  • ヨーロッパ政策研究センター: https://www.cepr.net/
    • ヨーロッパ政策研究センターは、ヨーロッパの経済問題に関する研究を行う独立系のシンクタンクです。ウェブサイトでは、移民問題に関する研究報告書、ワーキングペーパーなどを公開しています。
ニュース
  • BBC News: https://www.bbc.com/news/world
    • BBC Newsは、英国放送協会 (BBC) が運営する国際ニュースサイトです。世界中のニュースを多角的に報道しており、移民問題に関する記事も充実しています。
  • The New York Times: https://www.nytimes.com/
    • The New York Timesは、米国で発行される世界的な日刊新聞です。移民問題に関する論説、記事、ブログなどを掲載しています。
  • The Guardian: https://www.theguardian.com/us
    • The Guardianは、英国で発行される日刊新聞です。移民問題に関する論説、記事、ブログなどを掲載しています。
その他
  • 移民問題に関する書籍: 書籍も、移民問題に関する有益な情報源です。図書館や書店で、移民問題に関する書籍を探してみましょう。
  • 移民問題に関するドキュメンタリー: ドキュメンタリー映画も、移民問題を理解するのに役立ちます。オンラインストリーミングサービスやDVDなどで、移民問題に関するドキュメンタリーを探してみましょう。
上記以外にも、移民問題に関する情報は数多く存在します。 自分に合った情報源を見つけて、移民問題について理解を深めていきましょう。
 
以下、参考となる具体的な資料を紹介します。
 
統計データ
研究報告書
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生成AIでの情報検索-移民問題(日本語プロンプト版- Microsoft Copilot編)

 
利用したプロンプト文(日本語)
英語で移民問題を調べたい。
おすすめの検索ワードを教えて。
 
Microsoft Copilot(無料版)による回答
移民問題に関する英語の検索ワードとしては、以下のようなものがあります:

  1. Immigration policies – 移民政策
  2. Refugee crisis – 難民危機
  3. Border security – 国境警備
  4. Economic impact of immigration – 移民の経済的影響
  5. Cultural integration – 文化的統合
  6. Legal immigration – 合法移民
  7. Unauthorized immigration – 不法移民
  8. Asylum seekers – 亡命希望者
  9. Immigration reform – 移民改革
  10. Migrant workers – 移民労働者
 

これらのキーワードを使用して、移民問題に関する情報を幅広く検索することができます。特定の国や地域に関する情報を探している場合は、国名や地域名をキーワードに追加すると良いでしょう。例えば、「US immigration issues」や「Japan immigration news」などです。¹²

 

また、移民問題に関する最新の研究やデータを探している場合は、Pew Research CenterNikkei Asiaなどの信頼できる情報源を参照すると良いでしょう。¹,² これらのサイトでは、移民問題に関する深い分析や統計データが提供されています。幅広い視点から移民問題を理解するために役立つでしょう。

 

ソース: Copilot との会話、 2024/6/17

  1. Immigration Issues | Pew Research Center.
    https://www.pewresearch.org/topic/immigration-migration/immigration-issues
  2. Japan immigration: News & Insights – Nikkei Asia.
    https://asia.nikkei.com/Spotlight/Japan-immigration
  3. Immigration issuesの意味・使い方・読み方 | Weblio英和辞書.
    https://ejje.weblio.jp/content/Immigration+issue
  4. Ten Graphics That Explain the U.S. Struggle With Migrant ….
    https://www.cfr.org/article/ten-graphics-explain-us-struggle-migrant-flows-2022
  5. Immigration & Migration | Pew Research Center.
    https://www.pewresearch.org/topic/immigration-migration
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生成AIでの情報検索-移民問題(日本語プロンプト版-Google Gemini編1)

 
英語で移民問題を調べる際のおすすめの検索ワード
移民問題に関する情報は膨大であり、目的に合った情報を見つけるのは難しい場合があります。以下、効果的な検索を行うためのヒントと、おすすめの検索ワードを紹介します。
 
ヒント
  • 具体的なキーワードを使用する: 単に “immigration” と検索するのではなく、“labor migration” や “refugee crisis” など、より具体的なキーワードを使用することで、より関連性の高い結果を得ることができます。
  • 複数のキーワードを組み合わせる: 複数のキーワードを組み合わせることで、検索結果を絞り込むことができます。例えば、“immigration policy in the United States” のように、国名や地域名を追加することで、より具体的な結果を得ることができます。
  • 信頼できる情報源を使用する: 政府機関、国際機関、学術機関などの信頼できる情報源から情報を収集するようにしましょう。
  • 最新の情報を確認する: 移民問題は常に変化しているため、最新の情報を確認することが重要です。ニュース記事や研究報告書などを定期的にチェックしましょう。
おすすめの検索ワード
  • 一般的な用語:
    • immigration
    • migrant
    • refugee
    • asylum seeker
    • undocumented immigrant
  • トピック別:
    • labor migration
    • family reunification
    • human trafficking
    • border security
    • integration
  • 国・地域別:
    • immigration in the United States
    • immigration in Europe
    • immigration in Japan
  • 政策・制度:
    • immigration reform
    • immigration laws
    • deportation
    • detention
  • その他:
    • xenophobia
    • discrimination
    • human rights
参考になる情報源
これらのヒントと検索ワードを活用することで、英語で移民問題に関する有益な情報を見つけることができるでしょう。
 
その他、以下の点にも注意しましょう。
  • スペルミスに注意する
  • 句読点や空白を適切に使用する
  • 大文字と小文字を使い分ける
  • 複数の検索エンジンを使用する
これらの点に注意することで、より効果的に検索を行うことができます。
何かご不明な点があれば、お気軽にご質問ください。
 

Geminiはデフォルト設定では、ChatGPT3.5やChatGPT4と同じく、参考資料を挙げない。そのため、「有益な参考資料を挙げてください。」といった趣旨のプロンプト文を追加で与える必要があります。 そうした回答結果の一例は別稿の通り、かなり有益です。

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生成AIを利用して参考資料に関する詳しい説明を得る方法

生成AIが提示した資料に関するより詳細な説明は、下記のようなプロンプト文を与えることで得ることができます。ここでは、日経新聞社発行のNikkei Asiaを対象として、その中で移民問題がどのように取り扱われているかを具体的事例として紹介します。
 
利用したプロンプト文(日本語)
 
下記参考資料のURLおよび内容を教えてください。

Japan immigration: News & Insights – Nikkei Asia.

 
生成AIの回答例
  1. Microsoft Copilot(無料版)による回答
  2. Google Gemini AI(無料版)による回答
  3. Google Gemini AIによる追加的情報(1)
  4. Google Gemini AIによる追加的情報(2)

  1. Microsoft Copilot(無料版)による回答
  2. 「Japan immigration: News & Insights – Nikkei Asia」に関する情報は以下の通りです:

    タイトル: Japan immigration: News & Insights – Nikkei Asia
    内容: このページは、日本の移民問題に関する最新のニュースや分析を集めたもので、日本が移民政策の強化に取り組む中での課題や、外国人労働者の受け入れ拡大、技術研修生の問題、難民申請者の扱いなど、様々なトピックについての記事が掲載されています。例えば、日本が外国人労働者の受け入れを拡大するための新しい外国人労働者プログラムの開始、全ての外国人居住者を国民年金制度に登録するための規制強化、亡命希望者に対する新しい強制送還規則の導入などが話題になっています。
    URL: [Nikkei Asia – Japan immigration](^1^)

    このページでは、日本の移民問題に関する幅広い視点からの分析や、日本で生活する外国人の実情に光を当てた記事が読めます。移民政策や外国人労働者の受け入れに関心がある方には特に有益な情報源となるでしょう。

    ソース: Copilot との会話、 2024/6/18

    (1) Japan immigration: News & Insights – Nikkei Asia. https://asia.nikkei.com/cms/Spotlight/Japan-immigration.
    (2) Japan immigration: News & Insights – Nikkei Asia. https://asia.nikkei.com/cms/Spotlight/Japan-immigration.
    (3) Immigration crackdown: News & Insights – Nikkei Asia. https://asia.nikkei.com/Spotlight/Immigration-crackdown.
    (4) Japan immigration: News & Insights – Nikkei Asia. https://asia.nikkei.com/Spotlight/Japan-immigration.
    (5) Work: News & Insights – Nikkei Asia. https://asia.nikkei.com/cms/Spotlight/Work.
     
  3. Google Gemini AIの回答
  4. Nikkei Asiaは、日本の移民問題に関する多くの記事を掲載しています。以下にいくつかの注目すべき記事を紹介します。

     

    労働力不足と外国人労働者

    • Japan greenlights longer stays for more skilled foreign workers: 日本は、高度人材の外国人労働者の滞在期間を延長する制度変更を行いました。これは、深刻化する労働力不足に対応するための取り組みです。
    • Japan to ease residency rules for foreigners starting a business: 外国人起業家が日本でビジネスを始めるための居住要件を緩和する計画について報じています。
     

    外国人労働者が直面する課題

    • Japan misses foreign talent as companies seek strong linguists: 日本企業は高い日本語能力を持つ外国人材を求めていますが、専門スキルを持つ人材を逃しているという課題を取り上げています。
    • Japan’s unique recruitment system leaves foreign students behind: 日本の独特な採用システムが外国人留学生の就職を困難にしている現状を指摘しています。
     

    その他

    • ‘Too Foreign for Here, Too Foreign for Home’: The Korean Diaspora and “Returning” Nikkei Brazilians in Japan: 在日コリアンと日系ブラジル人の帰還に関する複雑な問題を深く掘り下げています。
     

    これらの記事は、Nikkei Asiaのウェブサイトで「Japan immigration」などのキーワードで検索できます。

     

    これらの記事を通じて、日本の移民問題の現状と課題について理解を深めることができるでしょう。

     

    AIの回答を受けてさらに詳しい情報を得るためには、「×××についてその内容を詳しく教えてください。」といったような追加指示を与えれば良い。
    そうした追加指示を与えると、下記のような情報を得ることができる。


  5. Google Gemini AIによる追加的情報(1)
  6.  
    Nikkei Asiaの記事「Japan greenlights longer stays for more skilled foreign workers」は、日本の高度外国人材に対する在留資格「特定技能2号」の対象職種を拡大し、より多くの外国人労働者が永住権を取得できる道を開いたことを報じています。

    記事の主な内容:

    • 特定技能2号の対象職種拡大: 特定技能2号は、高度な技能を持つ外国人労働者が日本で働くための在留資格で、取得すると永住権の申請が可能になります。今回の改正で、建設、造船、宿泊、農業、漁業、飲食料品製造業、航空、介護の11分野14業種が追加され、計17分野82業種となりました。
       
    • 永住権取得への道: 特定技能2号の在留資格を持つ外国人は、日本で5年以上働き、一定の要件を満たせば永住権を申請できます。今回の改正により、より多くの外国人労働者が永住権を取得し、日本で安定した生活を送れるようになることが期待されています。
       
    • 背景にある労働力不足: 日本は深刻な労働力不足に直面しており、外国人労働者の受け入れ拡大は不可欠です。今回の改正は、より多くの高度な技能を持つ外国人労働者を誘致し、労働力不足を解消することを目的としています。
       
    • 課題と今後の展望: 一方で、外国人労働者の受け入れ拡大には、日本語教育や生活支援など、様々な課題も残されています。政府は、これらの課題にも取り組むことで、外国人労働者が日本で安心して働ける環境を整備していく必要があります。
     

    記事のURL:
    https://asia.nikkei.com/Spotlight/Japan-immigration/Japan-greenlights-longer-stays-for-more-skilled-foreign-workers

     

    この記事は、日本の移民政策における重要な変化を報じており、外国人労働者や日本社会に大きな影響を与える可能性があります。

     
  7. Google Gemini AIによる追加的情報(2)
  8. Nikkei Asiaの記事「Japan to ease residency rules for foreigners starting a business」は、日本政府が外国人起業家に対する在留資格要件を緩和する計画について報じています。

    記事の主な内容:

    現行制度の課題: 現行の経営・管理ビザ取得には、外国人起業家は事業所を確保し、2人以上の常勤従業員を雇用するか、500万円以上の投資を行う必要があります。これは、創業間もない企業や収益が出ていない企業にとって大きなハードルとなっています。

    新たな制度の概要: 新制度では、外国人起業家が事業計画書を提出し、その他の条件を満たせば、事業所や資金がなくても2年間の在留資格が認められるようになります。これにより、起業家は収益化に集中できるようになり、日本での起業が促進されることが期待されます。

    背景: 日本は少子高齢化による労働力不足が深刻化しており、経済活性化のために外国人材の誘致が不可欠となっています。今回の制度改正は、海外の優秀な起業家を受け入れることで、イノベーションを促進し、経済成長につなげる狙いがあります。

    課題と展望: 新制度の導入により、外国人起業家の増加が見込まれますが、同時に、事業の失敗や不正利用のリスクも懸念されています。政府は、支援体制の整備や審査の厳格化など、適切な対策を講じる必要があります。

    記事のURL:
    https://asia.nikkei.com/Spotlight/Japan-immigration/Japan-to-ease-residency-rules-for-foreigners-starting-a-business

    この記事は、日本の移民政策における重要な変化を報じており、外国人起業家や日本経済に大きな影響を与える可能性があります。

     
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生成AIによるレポート作成(ChatGPT4o編-その2)-参考資料の探索

内容構成
  1. 日本語プロンプト文回答に関してChatGPT4oが挙げた参考資料
  2. 日本語プロンプト文回答に関してChatGPT4oが挙げた参考資料の学術的スタイルへの表記変更
  3. 英語プロンプト文回答に関してChatGPT4oが挙げた参考資料
 

例によってではあるが、アラレちゃん型AIであるChatGPT4oが挙げる参考資料の書誌情報は、正しいものと間違っているものとが混在していることが多い。例えば、“The Making of the Atomic Bomb” by Richard Rhodes (1986)はRhodes, R. (1986). The making of the atomic bomb. New York: Simon & Schuster.を指すものとして正しいが、“Atomic Energy: A New Start” by Philip Sporn (1976)は、Lilienthal, D.E.(1980)Atomic Energy: A New Start ,Harper & Rowの間違いである。
ChatGPT4oを利用する場合には、こうしたことをよく理解して対応する必要がある。(ただし、レポートを採点する教員の側から言えば、生成AIが「間違った参考資料の書誌情報」を与えた方が採点しやすい。すなわち、学生に対して「生成AIの回答をそのままコピペした場合には不可評価とする」と通知した上で、それでもなお書誌情報に関する生成AIの回答をそのままコピペしてレポート課題を学生に対して教育的指導を徹底することが教育的意味を持つと思われる。)
 

 以下、ChatGPT4oの回答 
以下に、原子力の社会的利用に関する推進論と批判論の歴史的展開についての学術的資料をいくつか挙げます。これらの資料は、原子力技術の歴史、政策、社会的影響に関する包括的な理解を深めるために有用です。

 
推進論および批判論に関する学術資料
  1. Books
     
    1. “Atomic Energy: A New Start” by Philip Sporn (1976)
      原子力発電の初期の推進論について詳述。

    2. “The Making of the Atomic Bomb” by Richard Rhodes (1986)
      原子力技術の発展とその社会的影響について包括的に記述。

    3. “Nuclear Fear: A History of Images” by Spencer R. Weart (1988)
      原子力に対する社会的イメージと恐怖についての歴史的な分析。
     
  2. Academic Papers
     
    1. “The Politics of Nuclear Energy in Western Europe” by Wolfgang C. Müller and Paul W. Thurner (2017)
      欧州における原子力政策と政治的影響について。

    2. “Public Attitudes toward Nuclear Power: The Role of Public Knowledge and Trust” by Hank C. Jenkins-Smith, Kerry G. Herron, and Carol L. Silva (2011)
      米国における原子力に対する公衆の態度と信頼の役割についての研究。

    3. “Nuclear Power and Sustainable Development” by the International Atomic Energy Agency (IAEA) (2006)
      原子力発電が持続可能な発展に与える影響についての包括的な分析。
     
  3. Reports and Policy Papers
     
    1. “World Nuclear Industry Status Report” (Annual) by Mycle Schneider and Antony Froggatt
      世界の原子力産業の現状と展望についての最新情報。

    2. “The Future of Nuclear Energy in a Carbon-Constrained World” by the MIT Energy Initiative (2018)
      炭素制約のある世界における原子力エネルギーの未来についての詳細な報告書。

    3. “Nuclear Power and Public Policy: The Social and Ethical Problems of Fission Technology” by Kristin Shrader-Frechette (1983)
      核分裂技術の社会的および倫理的問題についての政策論。
     
  4. Journals
     
    1. “Energy Policy”
      エネルギー政策に関する国際的な学術誌で、原子力発電に関する多くの論文が掲載されています。

    2. “Journal of Environmental Studies and Sciences”
      環境科学と政策に関する学術誌で、原子力に関する批判的な視点を提供する論文が多数あります。
     

    これらの資料は、原子力の社会的利用に関する歴史的な推進論と批判論を理解するための貴重なリソースとなります。各資料には、特定の時代や地域における原子力の利用に関する詳細な分析が含まれており、学術的な研究や政策立案に役立てることができます。

 以上、ChatGPT4oの回答 

 

上記の参考資料の書誌情報表示は、簡略的なものであり、学術的スタイルにはそぐわない。学術的なレポートや論文の作成に際しては、書誌情報の表記に関する学術的スタイルを明示的に指定した方が良い。例えば、「先に挙げた参考資料の書誌情報の表記をAPA styleに変更してください。」というプロンプト文を追加することで、下記のように学術的スタイルでの書誌情報表記を得ることができる。ただし、この場合でもアラレちゃん型AIであるChatGPT4oが挙げる参考資料の書誌情報は、正しいものと間違っているものとが混在していることが多いことには注意する必要がある。
 

 以下、ChatGPT4oの回答 

以下に、先に挙げた参考資料の書誌情報をAPAスタイルで表記します。

  1. Sporn, P. (1976). Atomic energy: A new start. New York: Harper & Row.
  2. Sporn, P., Thring, M. W., Jones, D. C. R., & Gaskell, T. F. (2017). Energy: Its production, conversion and use in the service of man. Pergamon.
  3. Rhodes, R. (1986). The making of the atomic bomb. New York: Simon & Schuster.
  4. Weart, S. R. (1988). Nuclear fear: A history of images. Cambridge, MA: Harvard University Press.
  5. Müller, W. C., & Thurner, P. W. (2017). The politics of nuclear energy in Western Europe. Journal of Environmental Studies and Sciences, 7(4), 555-567.
  6. Jenkins-Smith, H. C., Herron, K. G., & Silva, C. L. (2011). Public attitudes toward nuclear power: The role of public knowledge and trust. Energy Policy, 39(9), 4663-4670.
  7. International Atomic Energy Agency. (2006). Nuclear power and sustainable development. Vienna: IAEA.
  8. Schneider, M., & Froggatt, A. (Eds.). (Annual). World nuclear industry status report. Paris: Mycle Schneider Consulting.
  9. MIT Energy Initiative. (2018). The future of nuclear energy in a carbon-constrained world. Cambridge, MA: Massachusetts Institute of Technology.
  10. Shrader-Frechette, K. (1983). Nuclear power and public policy: The social and ethical problems of fission technology. Dordrecht: Reidel.

これらの書誌情報は、学術的な引用や研究に使用する際に適切な形式です。

 以上、ChatGPT4oの回答 

 

参考資料の提示に関しては、ChatGPT4oの質問および回答に関するトークン数制限に配慮して2段階で訊いた方がより適切な回答を得ることができる。
すなわち、下記に挙げたサンプル1のように訊くのではなく、サンプル2のように2段階で訊く方が良い。
 
サンプル1
Please introduce any books, journals or other academic sources related to the above answers. Furthermore, please indicate the bibliographic information of those reference materials in APA style.
 
サンプル2
第1回目
Please introduce any books, journals or other academic sources related to the above answers.
第2回目
Furthermore, please indicate the bibliographic information of those reference materials in APA style.
 

 以下、ChatGPT4oの回答 

Certainly! Here is the bibliographic information for the mentioned sources in APA style:

Books
  1. Calder, N. (1979). Nuclear politics: The history of atomic energy. Viking Press.
    This book provides a comprehensive history of nuclear power, including the political and economic motivations behind its development.
  2. Fermi, L. (1968). The atomic age: Scientists in national and world affairs. Basic Books.
    Laura Fermi, the wife of physicist Enrico Fermi, offers a unique perspective on the early atomic age, discussing both the scientific breakthroughs and the political implications.
  3. Wolfson, R. (1993). Nuclear choices: A citizen’s guide to nuclear technology. MIT Press.
    This guide explains the science and technology behind nuclear power and its implications for society, including historical context and policy considerations.
  4. Hewlett, R. G., & Holl, J. M. (1989). Atoms for peace and war, 1953-1961: Eisenhower and the Atomic Energy Commission. University of California Press.
    This detailed historical account examines Eisenhower’s “Atoms for Peace” initiative and its impact on the development of civilian nuclear power.
  5. Weart, S. R. (2012). The rise of nuclear fear. Harvard University Press.
    Weart explores the cultural and social dimensions of nuclear technology, including public perception and the interplay between nuclear power and nuclear weapons.
Journals
  1. Journal of Nuclear Science and Technology. (Various issues).
    This journal publishes research articles on all aspects of nuclear science and technology, including reactor design, safety, and policy issues.
  2. Energy Policy. (Various issues).
    This interdisciplinary journal covers energy policy and economics, including articles on the historical development and future prospects of nuclear power.
  3. Nuclear Technology. (Various issues).
    The journal focuses on the practical and theoretical aspects of nuclear technology, including reactor design, safety, and environmental impact.
  4. Historical Studies in the Natural Sciences. (Various issues).
    This journal includes articles on the history of nuclear science and technology, providing a scholarly context for understanding the development of civilian nuclear power.
  5. The Nonproliferation Review. (Various issues).
    While focused on nonproliferation, this journal also covers issues related to nuclear energy policy and the historical context of nuclear development.
Academic Sources and Articles
  1. Krige, J. (2006). Atoms for peace and the nuclear energy business. Technology and Culture, 47(4), 839-859. doi:10.1353/tech.2006.0248
    Published in “Technology and Culture,” this article examines the impact of Eisenhower’s Atoms for Peace program on the nuclear energy industry.
  2. Larkham, P. J. (1996). The birth of nuclear power in the UK: Calder Hall, 1956. Planning Perspectives, 11(1), 41-59. doi:10.1080/026654396364664
    This article in “Planning Perspectives” provides a detailed account of the development and significance of the UK’s first commercial nuclear power station.
  3. Kikkawa, T. (1996). Energy security and the role of nuclear power: The Japanese experience. Energy Studies Review, 8(2), 146-154.
    Published in “Energy Studies Review,” this article discusses Japan’s post-war energy policy and the role of nuclear power in achieving energy security.
  4. MacKerron, G. (1985). French nuclear power: The political economy of atomic energy. International Affairs, 61(2), 329-341. doi:10.2307/2618415
    This article in “International Affairs” explores the political and economic factors behind France’s ambitious nuclear power program.
  5. Trachtenberg, M. (1991). The origins of U.S. nuclear strategy, 1945-1953. Princeton University Press.
    This book delves into the early strategic thinking around nuclear power and its dual-use potential for both energy and military applications.

These references should provide a solid foundation for further research on the historical development and debates surrounding civilian nuclear power.

 

 以上、ChatGPT4oの回答 

カテゴリー: レポート作成, 生成AIの利用法, 資料検索 | 1件のコメント

生成AIによるレポート作成-課題に基づく内容構成の検討(ChatGPT4o編-その1)

 ここではレポート作成作業において「生成AIがどの程度まで使えるのか?」「どのように使うと良いのか?」に関して、「原子力の社会的利用をめぐる推進論と批判論の歴史的展開」(Historical Development of Arguments for and against Civilian/Non-Military Use of Nuclear power)課題を例に取り、具体的に詳しく見ていくことにしよう。

 

別掲記事で論じているように、生成AIに与えるプロンプト文は必ずしも文章である必要はない。というのも、WEBインターフェースであれ、API経由であれ、生成AIに与えたプロンプト文は、実際に生成AIに処理させる段階でトークン(token)≒単語に分解されるからである。
 なおトークン消費量は英語文の方が日本語文よりも少ない。生成AIでは1回のやりとりで利用可能なトークン消費量に上限があるため、トークン消費量がより少ない英語文で質問した方がより長い質問が可能となる。また英語文での回答の方がより詳細な回答が一般的には生成される。

 

 そうしたことが実際にどうであるのかに関して、「原子力の社会的利用をめぐる推進論と批判論の歴史的展開」という日本語で与えた場合と、”Historical Development of Arguments for and against Civilian/Non-Military Use of Nuclear power”という英語文で与えた場合を例にとり、見ていくことにしよう。

 

ChatGPT4oによる回答結果

  1. 日本語プロンプト文に対するChatGPT4oによる回答例(1)
  2. 英語プロンプト文に対するChatGPT4oによる回答例(1)

回答例に見られるように、想定通り、日本語文よりも英語文の場合の方が、より長く詳細な回答となっている。ただし原子力問題に関わる日本での議論の特異性を反映してか、日本語文では「1940年代~1950年代:原子力時代の幕開け」という時代区分が存在するのに対して、英語文ではそうなってはない。
 GPT4oは、日本語プロンプト文の場合には日本語で書かれた学習データを優先的に、英語文プロンプト文の場合では英語で書かれた学習データを優先的に利用して回答を生成する設計になっているのではないかと思われる。
 ただし、ChatGPT4oのそれぞれの回答に参考資料を掲示させた結果は次のようなものであり、日本語文プロンプト文でも挙げられた参考資料はすべて英文のものであった。

ChatGPT4oによる回答結果に関する参考資料

  1. 日本語プロンプト文回答に関してChatGPT4oが挙げた参考資料
  2. 英語プロンプト文回答に関してChatGPT4oが挙げた参考資料
 

日本語プロンプト文に対するChatGPT4oによる回答例(1)

ChatGPT4oによるAI音声読み上げ(Voice:Cove)

ChatGPT4oによる日本語AI音声読み上げには残念ながらまだ問題点も多い。英語は表音文字であるのに対して日本語は表意文字あること、日本語には訓読みと音読みの二つがあることなどから、日本語の読み上げで間違った発音になっている部分が少なからずある。例えば、「議論の的」は「ギロンノテキ」と発音されている。優れた日本語FEP「ATOK」の開発元であるジャストシステムと協力するなどして、より正確な日本語の読みが将来的に実現することを期待したい。
 
原子力の社会的利用をめぐる推進論と批判論は、20世紀半ば以降の技術的進展と社会的変化に密接に関連しています。以下に、その歴史的展開を示します。

1940年代~1950年代:原子力時代の幕開け

推進論: 第二次世界大戦中および戦後、原子力技術の発展が急速に進みました。特に、1945年の広島・長崎への原爆投下を契機に、原子力の軍事利用が強調されました。しかし、戦後の冷戦時代には原子力の平和利用が注目され、「原子力の平和利用(Atoms for Peace)」というスローガンのもと、原子力発電がクリーンで無尽蔵なエネルギー源として期待されました。
批判論: 原子力の軍事利用による破壊力と放射能汚染の深刻さが強調され、原子力の利用には慎重な姿勢を取るべきだという声もありました。特に核兵器の拡散に対する懸念が高まりました。

1960年代~1970年代:原子力発電の拡大と環境問題の浮上

推進論: 1960年代から1970年代にかけて、原子力発電所の建設が世界各地で進められました。化石燃料の限界と環境汚染が問題視される中、原子力は持続可能なエネルギー源として評価されました。
批判論: 環境保護運動が盛んになる中で、原子力発電所の安全性と放射性廃棄物の処理問題がクローズアップされました。また、1979年のスリーマイル島原子力発電所事故は、原子力発電の安全性に対する不信感を一層高めました。

1980年代~1990年代:大事故とエネルギー政策の転換

推進論: エネルギー安全保障と経済的理由から、原子力発電は依然として多くの国で推進されました。特にフランスや日本は原子力に大きく依存していました。
批判論: 1986年のチェルノブイリ原子力発電所事故は、原子力のリスクを改めて浮き彫りにし、多くの国で原子力政策の見直しが進みました。批判論者は、再生可能エネルギーの重要性を強調し、原子力の段階的な廃止を求めました。

2000年代~2020年代:持続可能なエネルギーへの模索と原子力の位置付け

推進論: 気候変動問題が深刻化する中で、二酸化炭素を排出しない原子力発電が再評価されました。特に新興国では、エネルギー需要の増加に対応するため、原子力の導入が進められています。
批判論: 2011年の福島第一原子力発電所事故は、再び原子力のリスクを世界に知らしめました。多くの国で原子力政策の見直しが行われ、再生可能エネルギーの導入が加速しました。また、放射性廃棄物の長期的な管理問題も依然として未解決のままです。

現在と将来

推進論: 次世代原子炉(小型モジュール炉や高温ガス炉など)の開発が進んでおり、より安全で効率的な原子力技術の実用化が期待されています。また、核融合技術の研究も進んでいます。
批判論: 再生可能エネルギー技術の進展により、原子力の必要性自体が問われています。エネルギー政策における多様化と持続可能性が重視される中、原子力の位置付けは依然として議論の的となっています。

原子力の社会的利用をめぐる推進論と批判論は、技術の進展や社会の価値観の変化に伴い、常に動的に変化してきました。今後もエネルギー政策や環境問題に対する社会的な関心が続く限り、これらの議論は継続するでしょう。

 

英語プロンプト文に対するChatGPT4oによる回答例(1)


ChatGPT4oによるAI音声読み上げ(Voice:Cove)
 
The debate over the civilian, non-military use of nuclear power has evolved significantly since the mid-20th century. Here is an overview of the key arguments for and against nuclear power over time:
 
Arguments for Civilian Use of Nuclear Power
1950s-1960s: The Early Optimism
  1. Energy Independence: In the aftermath of World War II, many countries saw nuclear power as a means to achieve energy independence, reducing reliance on foreign oil and coal.
  2. Technological Progress: The success of the Manhattan Project and subsequent nuclear research fostered a belief in the potential of atomic energy to revolutionize power generation.
  3. Economic Growth: Nuclear power was seen as a way to provide cheap, abundant electricity, spurring economic growth and industrial development.
  4. Environmental Benefits: Compared to coal and oil, nuclear power was perceived as a cleaner option, with no emissions of air pollutants or greenhouse gases.
 
1970s-1980s: The Expansion and Safety Reassurance
  1. 1. Energy Security: The oil crises of the 1970s underscored the need for reliable, domestic energy sources, bolstering support for nuclear power.
  2. Technological Improvements: Advances in reactor design and safety protocols aimed to address early concerns about nuclear accidents and waste management.
  3. Economic Competitiveness: As energy demand continued to rise, nuclear power was promoted as a cost-effective solution for large-scale electricity production.
  4. International Cooperation: Countries began to share technology and expertise through organizations like the International Atomic Energy Agency (IAEA), promoting nuclear power as a global solution.
 
1990s-2000s: The Environmental and Technological Renaissance
  1. Climate Change Mitigation: Growing awareness of climate change highlighted nuclear power as a low-carbon energy source, crucial for reducing greenhouse gas emissions.
  2. Energy Diversification: Diversifying energy portfolios with nuclear power was seen as a way to enhance grid stability and reduce vulnerability to fuel price volatility.
  3. Advances in Safety and Efficiency: The development of new reactor designs, such as Generation III and IV reactors, promised enhanced safety, efficiency, and reduced waste production.
  4. Nuclear Renaissance: Some countries, especially in Asia, experienced a resurgence of interest and investment in nuclear power as part of their energy strategy.
 
Arguments against Civilian Use of Nuclear Power
1950s-1960s: Early Skepticism and Fears
  1. Safety Concerns: The potential for catastrophic accidents, such as reactor meltdowns, was a major worry from the outset.
  2. Nuclear Proliferation: The spread of nuclear technology raised fears about its potential use for nuclear weapons development.
  3. Waste Management: The long-term disposal of radioactive waste posed unresolved technical and environmental challenges.
  4. Public Perception: Public fear and opposition were significant, influenced by the association of nuclear power with nuclear weapons and radiation hazards.
 
1970s-1980s: Accidents and Growing Opposition
  1. High-Profile Accidents: Incidents like the Three Mile Island accident (1979) and the Chernobyl disaster (1986) intensified public fear and skepticism about nuclear safety.
  2. Environmental Impact: Concerns about the environmental impact of uranium mining, thermal pollution from reactors, and radioactive waste disposal grew.
  3. Economic Costs: The high costs of building, maintaining, and decommissioning nuclear plants, along with liability issues, made nuclear power less economically attractive.
  4. Alternatives Emergence: The rise of renewable energy technologies, such as solar and wind power, offered safer, cleaner alternatives to nuclear energy.
 
1990s-2000s: Persistent Challenges and New Threats
  1. Waste Disposal Issues: Long-term solutions for high-level radioactive waste remained elusive, with political and technical hurdles preventing the establishment of permanent disposal sites.
  2. Nuclear Accidents: The Fukushima Daiichi disaster (2011) reinforced concerns about nuclear safety, particularly in the context of natural disasters.
  3. Nuclear Security: The threat of terrorism and the security of nuclear materials became prominent concerns, raising questions about the vulnerability of nuclear facilities.
  4. Economic Viability: As the costs of renewable energy technologies continued to fall, nuclear power faced increasing competition and questions about its economic sustainability.
 
Current Trends and Future Prospects
  1. Advanced Reactors: New designs, such as small modular reactors (SMRs) and thorium reactors, aim to address safety, waste, and economic issues, potentially revitalizing the nuclear industry.
  2. Climate Imperative: The urgent need to combat climate change keeps nuclear power in the discussion as a necessary component of a low-carbon energy mix.
  3. Public Opinion: Public acceptance remains divided, influenced by historical accidents, economic considerations, and evolving perceptions of environmental impact.
  4. Policy and Regulation: Government policies, international agreements, and regulatory frameworks will play crucial roles in shaping the future of civilian nuclear power.
 
The arguments for and against the civilian use of nuclear power have evolved with technological advances, environmental considerations, economic factors, and public perceptions. The balance of these arguments will continue to shape the role of nuclear power in the global energy landscape.
 
カテゴリー: レポート作成, 生成AIの利用法, 英文校閲 | 2件のコメント

生成AIによるレポート作成(その2)-課題に基づく内容構成の検討(Perplexity AI-Claude 3 Opus編)

生成AIに対するプロンプト文を、「原子力の社会的利用をめぐる推進論と批判論の歴史的展開」という日本語で与えた場合と、”Historical Development of Arguments for and against Civilian/Non-Military Use of Nuclear power”という英語文で与えた場合の比較に関して、Perplexity AI(Claude 3 Opus)で試したところ、下記のように、ChatGPT4oの場合とはかなり異なる結果となった。

 
  1. 日本語プロンプト文に対するPerplexity AI(Claude 3 Opus)による回答例(1)
  2. 英語プロンプト文に対するPerplexity AI(Claude 3 Opus)による回答例(1)
日本語プロンプト文に対するPerplexity AI(Claude 3 Opus)による回答例(1)
下記のように、日本語プロンプト文に対するPerplexity AI(Claude 3 Opus)による最初の回答は、意外なことに本ブログ記事執筆者個人作成の資料に基づくものとなった。「原子力の社会的利用をめぐる推進論と批判論の歴史的展開」という語句を用いているのは日本で本執筆者以外にほとんどいないことを反映したものと推定される。すなわち、別記事で論じたように、Perplexity AIという生成AIシステムの学習データあるいは回答生成に際して利用した資料で「原子力の社会的利用をめぐる推進論と批判論の歴史的展開」という語句に高い連関確率を持つ資料が本執筆者のものであったということを反映したものと推定される。
 そのことは英語で”Historical Development of Arguments for and against Civilian/Non-Military Use of Nuclear power”と入力した場合の回答に明確に示されている。
 
日本語プロンプト文に対するPerplexity AI(Claude 3 Opus)による回答例(1)

https://www.perplexity.ai/search/a47vG3kiQi6JAadaRTi7sA#0

原子力の社会的利用をめぐる推進論と批判論は、20世紀半ば以降の技術的進展と社会的変化に密接に関連しています。以下に、その歴史的展開を示します。

佐野正博氏(明治大学経営学部教授)が、科学研究費助成事業の研究課題として「原子力の社会的利用をめぐる推進論と批判論の歴史的展開」を2016年から実施している[2][3]。この研究では、原子力の社会的利用に関する推進論と批判論の歴史的な展開について、関連資料・文献の収集とデジタル化を行っている[3][5]。

原子力に関する社会的イメージの形成は、ラジウムの放射性崩壊を根拠とした自然科学者による原子力利用の推進論に始まり[4]、その後原子力発電をめぐる様々な議論が展開されてきた。特に福島第一原子力発電所事故後は、原子力発電推進への批判的立場からの疑問が提起されている[7]。

これらの検索結果から、原子力の平和利用をめぐっては、その初期から推進論と批判論が存在し、時代とともにその内容が変化してきたことがうかがえる。佐野氏の研究は、そうした原子力をめぐる社会的議論の歴史的変遷を丹念に追うものといえる。

Citations:
[1] https://cosmopier.com/cp-ai-lab/
[2] https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-16K01168/
[3] https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-16K01168/
[4] https://www.jstage.jst.go.jp/article/tits/19/3/19_3_56/_pdf/-char/ja
[5] https://researchmap.jp/sanomshr/research_projects/45024157
[6] https://www.koyoshobo.co.jp/book/b355343.html
[7] https://www.jstage.jst.go.jp/article/tits/19/3/19_3_56/_pdf

英語プロンプト文に対するPerplexity AI(Claude 3 Opus)による回答例(1)

ここでも、英語文でプロンプト文を書き、英語文で回答を得る方がより詳細でより適切な回答となっている。
 
英語プロンプト文に対するPerplexity AI(Claude 3 Opus)による回答例(1)
The historical development of arguments for and against the civilian or non-military use of nuclear power has evolved significantly since the end of World War II. This evolution can be traced through various phases, reflecting changes in technological capabilities, political contexts, and public perceptions.

 
Early Enthusiasm and Legislative Foundations (1940s-1950s)
Proponents’ Arguments

After World War II, there was significant enthusiasm for the peaceful applications of nuclear energy. The Atomic Energy Act of 1946 marked a pivotal moment by transferring control of nuclear technology from military to civilian hands, establishing the Atomic Energy Commission (AEC) to oversee both military and civilian uses of nuclear energy[3][7]. Proponents argued that nuclear power could revolutionize energy production, offering a virtually limitless and clean energy source. President Dwight D. Eisenhower’s “Atoms for Peace” speech in 1953 encapsulated this optimism, suggesting that nuclear energy could be a boon for humanity if harnessed for peaceful purposes[1][10].

Opponents’ Concerns

Despite the optimism, there were early concerns about the potential risks associated with nuclear power. Critics worried about the safety of nuclear reactors, the potential for accidents, and the long-term management of radioactive waste. The Atomic Energy Act of 1954, which aimed to promote the commercial use of nuclear power, also included provisions for public health and safety, reflecting these concerns[1][11].

 
Expansion and Controversy (1960s-1980s)
Proponents’ Arguments

During the 1960s and 1970s, nuclear power was seen as a solution to the growing energy demands and a way to reduce dependence on fossil fuels. The construction of numerous nuclear power plants during this period was driven by the belief that nuclear energy could provide a stable and reliable source of electricity. Proponents highlighted the environmental benefits of nuclear power, particularly its low greenhouse gas emissions compared to coal and oil[2][4].

Opponents’ Concerns

However, the expansion of nuclear power also sparked significant opposition. The anti-nuclear movement gained momentum, particularly after high-profile accidents such as the Three Mile Island incident in 1979 and the Chernobyl disaster in 1986. These events underscored the potential for catastrophic accidents and heightened public fears about nuclear safety. Critics also pointed to the high costs and long construction times of nuclear plants, as well as the unresolved issue of nuclear waste disposal[2][6][8].

 
Renewed Interest and Ongoing Debate (1990s-Present)
Proponents’ Arguments

In recent decades, the debate over nuclear power has been influenced by concerns about climate change and the need for low-carbon energy sources. Proponents argue that nuclear power is essential for reducing carbon emissions and achieving energy security. They emphasize the advancements in reactor technology that have improved safety and efficiency, and they advocate for the use of nuclear power as part of a diversified energy strategy to combat global warming[4][10].

Opponents’ Concerns

Despite these arguments, opposition to nuclear power remains strong. Critics continue to highlight the risks of nuclear accidents, the challenges of radioactive waste management, and the potential for nuclear proliferation. They argue that the high costs and long lead times for building new nuclear plants make it an impractical solution compared to renewable energy sources like wind and solar power. Additionally, concerns about the security of nuclear facilities and the potential for terrorist attacks add to the opposition[4][6][9].

 
Conclusion

The historical development of arguments for and against the civilian use of nuclear power reflects a complex interplay of technological, political, and social factors. While nuclear power has the potential to provide significant environmental and energy security benefits, it also poses substantial risks and challenges that continue to fuel a vigorous and ongoing debate.

 

Citations:
[1] https://www.nrc.gov/docs/ML1029/ML102980443.pdf
[2] https://origins.osu.edu/article/unkept-promise-nuclear-power?language_content_entity=en
[3] https://www.nationalww2museum.org/war/articles/atomic-energy-act-1946
[4] https://en.wikipedia.org/wiki/Nuclear_power_debate
[5] https://www.clingendael.org/sites/default/files/2018-02/States’_Motivations_to_Acquire_or_Forgo_Nuclear_Weapons _August_2016.pdf
[6] https://www.britannica.com/topic/anti-nuclear-movement
[7] https://www.osti.gov/opennet/manhattan-project-history/Events/1945-present/civilian_control.htm
[8] https://link.springer.com/content/pdf/10.1007/978-3-658-25987-7_5.pdf
[9] https://www.iaea.org/sites/default/files/publications/magazines/bulletin/bull19-6/19604794857.pdf
[10] https://world-nuclear.org/information-library/current-and-future-generation/outline-history-of-nuclear-energy
[11] https://www.energy.gov/ne/articles/history-nuclear-energy
[12] https://www.nids.mod.go.jp/english/event/symposium/pdf/2001/sympo_e2001_4.pdf
[13] https://www.iaea.org/sites/default/files/publications/magazines/bulletin/bull19-2/19204794249.pdf
[14] https://www.iaea.org/sites/default/files/gc/gc48inf-4-att3_en.pdf
[15] https://www.iaea.org/sites/default/files/publications/magazines/bulletin/bull19-4/19401281219.pdf
[16] https://www.nids.mod.go.jp/english/publication/kiyo/pdf/2017/bulletin_e2017_4.pdf
[17] https://history.state.gov/milestones/1945-1952/atomic
[18] https://cnduk.org/who/the-history-of-cnd/
[19] https://www.jstor.org/stable/800776
[20] https://www.jstor.org/stable/40961953

カテゴリー: レポート作成, 生成AIの利用法, 英文校閲 | 1件のコメント

テキスト生成AIにおける最小処理単位「トークン」ーなぜ日本語文よりも英語文の方がより詳細な回答となるのか?

生成AIに与えるプロンプト文は必ずしも文章である必要はない。というのも、WEBインターフェースで生成AIに与えたプロンプト文は、実際に生成AIに処理させる段階でトークン(token)≒単語に分解されるからである。

 

トークンについてのOPenAIによる公式の解説は、Open AI(2024) “What are tokens and how to count them?”にある。それによれば、1トークンが英語で約4文字、平均で75wordsが100トークンとされている。

 

自分が入れた文章のトークン数については、OpenAIが提供している下記WEBページ「Tokenizer」で調べることができる。

 

上記WEBページの「Tokenizer」で調べると、GPT-3.5およびGPT-4の場合、下記の図に示されているように、「原子力の社会的利用をめぐる推進論と批判論の歴史的展開」という26文字の日本語文で36トークンとなっている。
 なお下図の色分けは、「原子力の社会的利用をめ」までの部分は、漢字・ひらがなともに、1文字1トークンとなっているが、「ぐ」の部分はひらがな1文字で2トークンとなっていることを示している。

 

これに対して同語句の英訳であるHistorical Development of Arguments for and against Civilian/Non-Military Use of Nuclear powerという12words(94文字,Civilian/Non-Militaryも1word扱い)の英語文では、下記の図に示されているように、18トークンと、日本語の場合の約半分のトークン数となっている。
 なお下図の色分けは、前置詞の「of」、「for」、「against」、接続詞の「and」だけでなく、「Development」、「Arguments」、「Nuclear」、「Power」といった単語が1wordで1トークンとなっていること、および、「Historical」や「Civilian」といった形容詞語句が1wordで2トークンとなっていることを示している。

 

「原子力の社会的利用をめぐる推進論と批判論の歴史的展開」という日本語の語句は、GPT-3で48トークンであったが、GPT-3.5およびGPT-4では36トークンとなり、トークン消費量が25%も減少し、3/4となっている。こうしたこと、および、Open AIの発表を見ると、GPT-4oではGPT-3.5およびGPT-4よりもトークン消費量の減少が期待できる。しかしながら2024/6/12現在ではTokenizerは、coming soonとなっており利用ができない。

 

日本語文に関するトークン分解に関するより詳しい具体的事例に基づく説明としては、”Inquiry Regarding Token Counting in Japanese for GPT-3 API”2023年9月などが参考になる。

 

CRIMO voice(2024)「ChatGPTの文字数制限は1万字弱!無料・有料の違いや対処法を解説」2024/5/27によると、質問入力可能トークン数(日本語文字数)、および、最大回答トークン数(日本語文字数)の推定値は、無料利用可能なGPT-3.5で約16,000トークン(約10,000文字)、約3,000トークン(約2,048文字)、有料のGPT-4で約32,000トークン(約25,000文字)、約20,000トークン(約2万5,000文字)となっている。[有料のGPT-4の最大回答トークン数の約20,000トークンに対応する文字数が約2万5,000文字となっているのは、間違いではないかと思われるが、原文のママの引用とした]

 

上記のように、トークン消費量は日本語文よりも英文の方が少ないため、英語文で質問した方がより長い質問が可能となるとともに、より適切でより詳細な回答が一般的には生成される。

 
カテゴリー: AIに関する技術論的考察, トークン | 3件のコメント

生成AIによる英文校閲-「原子力の社会的利用をめぐる推進論と批判論の歴史的展開」というタイトル語句の訳出

筆者の研究テーマの一つが、「原子力の社会的利用をめぐる推進論と批判論の歴史的展開」(関連ブログ:atom.sanosemi.com)というものである。

科学研究費の報告書において、同語句の英訳が必要となったため、例によって下記のような二段階でより適切な訳出の追求を試みた。

  1. DeepL翻訳(https://www.deepl.com/ja/translator)を利用して、日本語テキストの英訳をさせる。
    DeepL翻訳による英訳:Historical Development of Promotional and Critical Arguments for the Social Use of Nuclear Energy
     

  2. DeepL翻訳(https://www.deepl.com/ja/translator)による英訳に関して、生成AIにチェックさせる。
     
    生成AIに与えたプロンプト文
    「原子力の社会的利用をめぐる推進論と批判論の歴史的展開」の下記英語訳について、表現の適切性をチェックし、訂正箇所および詳しい訂正理由を教えてください。
     
    Historical Development of Promotional and Critical Arguments for the Social Use of Nuclear Energy
     
たった26文字の語句であるが、各生成AIによって様々な訂正箇所・訂正理由の提示があった。各生成AIの回答を読む中で、「「批判論」という語句は「推進論」と対置されていることから、日本語の「批判」という単語と同じく「正当性・妥当性などを評価する」といったニュアンスを持つCriticalという語句を使うのは避けて、別の表現を採用した方が良い」と考えるようになった。DeepL翻訳で済ませるのではなく、生成AIを利用した英文校閲をおこなうことの有用性・必要性が今回も確かめられた。

また26文字と短いがゆえに、各単語レベルでの検討・訂正がなされ、訂正理由の説明も詳しい。現行のWEB経由での生成AI利用で詳細な英文校閲をさせる場合には、ワンパラグラフごとなど、なるべく短い文章をチェックさせた方が良いと思われる。

またよく知られているように、同じ生成AIでも繰り返し聞くと異なる回答が得られるので、面倒な作業ではあるが、繰り返しの回答に基づく英文校閲作業が望ましい。

 
 
 
以下に、生成AIの回答の一部を紹介する。
 
生成AIの回答
生成AIの回答
 

    Your translation is generally clear, but there are a few points to consider for making it more precise and natural. Here’s a revised version with explanations for each change:
     
    Original: Historical Development of Promotional and Critical Arguments for the Social Use of Nuclear Energy
     
    Revised: Historical Development of Pro and Con Arguments Regarding the Social Use of Nuclear Energy
     
    Detailed Explanation:
    1. “Promotional and Critical” to “Pro and Con”:
    – “Promotional and Critical” is accurate but a bit formal and less common in this context. “Pro and Con” is a more concise and commonly used way to describe arguments for and against something.

    2. “Arguments”:
    – The term “arguments” is appropriate and does not need to be changed.

    3. “Regarding” instead of “for”:
    – “Regarding” is a more precise preposition in this context, indicating the subject of the arguments.

    4. “Social Use”:
    – “Social Use” is correctly translated and does not need to be changed.

    5. Overall Fluency and Readability:
    – The revised version flows more naturally in English while retaining the original meaning.

    So, the revised translation is:

    Historical Development of Pro and Con Arguments Regarding the Social Use of Nuclear Energy

     
    Your translation is quite accurate and conveys the intended meaning well. However, it can be refined for better clarity and flow. Here’s a revised version with detailed explanations for the changes:
     
    Revised Translation:
    Historical Development of Advocacy and Criticism Regarding the Social Use of Nuclear Energy
     
    Reasons for Changes:
    1. “Promotional and Critical Arguments” to “Advocacy and Criticism”:
      • “Promotional” is correct but can sound a bit formal and broad. “Advocacy” captures the active support and promotion aspect more naturally.
      • “Critical Arguments” is accurate, but “Criticism” is more straightforward and commonly used in this context.
       
    2. “Regarding” instead of “for”:
      • “Regarding” is more precise when discussing the subject of a debate or discussion.
       
      These changes help to make the title clearer and more aligned with common academic and professional terminology.

    Perplexity AI(有料版:GPT4)は、下記のように、参考資料として、関連する英語論文 Jun, E. et al. (2010) “Measuring the social value of nuclear energy using contingent valuation methodology,”Energy Policy,38(3), pp.1470-1476や、日本語論文 菅原慎悦(2021)「原子力分野における安全目標とその社会的議論の批判的分析」『年報 科学・技術・社会』30, pp.3-33など興味深い資料を提示してくれる点で優れている。

    —- Perplexity AI(有料版:GPT4)の回答 —-
    表現の適切性をチェックした結果、以下の点を訂正することをおすすめします。

    1. “Promotional” を “Supportive” に変更
    理由: “Promotional”は「宣伝の、販促の」というニュアンスが強いので、原子力利用を支持する立場を表すのには適切ではありません。”Supportive”の方が「支持する、賛成の」という意味合いが伝わります。

    2. “Critical” を “Opposing” に変更
    理由: “Critical”だと「批判的な」という意味に加えて「重大な、危機的な」といったニュアンスもあるため、原子力利用に反対する立場を表すのには “Opposing”の方が直接的で明確です。

    3. “for” を “on” に変更
    理由: “arguments on”で「〜についての議論」という意味になるのに対し、”arguments for”だと「〜のための議論」という意味合いが強くなります。原子力利用をめぐる議論全般を指すなら “on” の方が適切です。

    4. “Social Use” を “Societal Application” に変更
    理由: “Social Use”よりも”Societal Application”の方が「社会への応用・適用」というニュアンスがより明確に伝わります。”Social Use”だと社会的な利用方法という意味にも取れます。

    以上の点を踏まえ、訂正案は次のようになります。

    Historical Development of Supportive and Opposing Arguments on the Societal Application of Nuclear Energy

    Citations:
     

    Perplexity AI(有料版:Claude3 Opus)もPerplexity AI(有料版:GPT4)と同じく、下記のように、参考資料として、関連する英語論文 Jun, E. et al. (2010) “Measuring the social value of nuclear energy using contingent valuation methodology,”Energy Policy,38(3), pp.1470-1476や、日本語論文 菅原慎悦(2021)「原子力分野における安全目標とその社会的議論の批判的分析」『年報 科学・技術・社会』30, pp.3-33など興味深い資料を提示してくれる点で優れている。

    —- Perplexity AI(有料版; Claude3 Opus)の回答 —-
    英語訳の表現は概ね適切だと思います。以下の点を修正することをおすすめします。

    1. “Promotional and Critical Arguments” は “Supportive and Critical Perspectives” などの表現の方が自然です。”Arguments”だと議論や口論のニュアンスが強くなります。

    訂正案: “Supportive and Critical Perspectives”
    理由: 推進論と批判論は異なる立場からの見方や視点を表すので、”Perspectives”の方が適切です。

    2. “for the Social Use of” は少し不自然な表現なので、”on the Societal Utilization of” などに変更した方が良いでしょう。

    訂正案: “on the Societal Utilization of”
    理由: “Social Use”だと社会的な使用方法という意味合いが強いですが、ここでは社会における原子力の利用について述べているので、”Societal Utilization”の方が文脈に合います。

    3. “Nuclear Energy” は複数形の “Nuclear Technologies” とした方が、原子力技術全般について述べている感じが出ます。

    訂正案: “Nuclear Technologies”
    理由: 原子力エネルギーだけでなく、原子力に関する様々な技術の社会的利用に関する議論の歴史的展開について述べるなら、”Nuclear Technologies”とした方が適切でしょう。

    以上を踏まえた訂正案は次のようになります。

    訂正後:
    “Historical Development of Supportive and Critical Perspectives on the Societal Utilization of Nuclear Technologies”

    この表現なら、原子力技術の社会での利用をめぐる推進論と批判論の歴史的な展開について、より自然に伝わると思います。

    Citations:
    [1] https://wvupressonline.com/node/878
    [2] Jun, E. et al. (2010) “Measuring the social value of nuclear energy using contingent valuation methodology,”Energy Policy,38(3), pp.1470-1476.
    https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0301421509008581

    [3] 菅原慎悦(2021)「原子力分野における安全目標とその社会的議論の批判的分析」『年報 科学・技術・社会』30, pp.3-33
    https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsts/30/0/30_3/_pdf

    [4] https://www.meti.go.jp/meti_lib/report/2019FY/000407.pdf
    [5] https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2214629620301432
    [6] https://www.iaea.org/newscenter/statements/safe-and-peaceful-use-nuclear-energy-iaea-perspective
    [7] https://www.iaea.org/sites/default/files/publications/magazines/bulletin/bull29-3/29304781925.pdf
    [8] https://world-nuclear.org/information-library/current-and-future-generation/outline-history-of-nuclear-energy
    [9] https://www.vill.tokai.ibaraki.jp/material/files/group/16/5be40a8126d6b.pdf
    [10] https://www.drishtiias.com/daily-updates/daily-news-editorials/revisiting-the-need-of-nuclear-energy
    [11] https://jss-sociology.org/other/20210924post-12090/
    [12] https://www.aec.go.jp/jicst/NC/tyoki/sakutei2004/sakutei32/siryo2.pdf
    [13] https://doshisha.repo.nii.ac.jp/record/27897/files/019022020006.pdf
    [14] https://www.nippyo.co.jp/shop/files/downloads/SHINSAI/PDF2/jihou_50_7_p27.pdf
    [15] https://www.tepco.co.jp/en/press/corp-com/release/betu12_e/images/120620e0104.pdf
    [16] https://www.aec.go.jp/jicst/NC/tyoki/siryo/siryo15/siryo6.htm
     

    Google Gemini Advanceは、原子力の利用の対象範囲の違いに応じた語句選定という視点からのチェックなど、ChatGPT4oやPerplexity AIとはまた異なったチェックをおこなっているという意味で有用である。筆者の研究対象は主として原子力発電問題であるため、Google Gemini Advanceが指摘するように”Energy”という単語より”Power”を用いる方がより適切である。

    —- Google Gemini Advanceの回答 —-

    ご提示いただいた英語訳は、ほぼ適切で意味も通じますが、より正確かつ自然な表現にするための修正を提案します。

    修正案

    Historical Development of Arguments for and against the Social Use of Nuclear Energy
     

    修正理由

    “Promotional and Critical Arguments” の部分 “Promotional” は少し硬い表現で、学術的な文脈以外ではあまり使われません。また、”Critical” だけでは、どのような批判なのかが不明瞭です。そこで、より一般的な “Arguments for and against” に変更しました。これは「賛成と反対の議論」という意味で、より中立的で包括的な表現になります。
     

    その他の注意点

    “Social Use” の部分 原子力の利用は、発電だけでなく、医療、工業など多岐にわたります。もし文脈が発電に限定される場合は、”Social Use of Nuclear Energy” の代わりに “Nuclear Power Generation” や “Nuclear Energy for Electricity” など、より具体的な表現を使うことも可能です。
     

    全体として、修正案はより自然で、意味も明確になっています。文脈に合わせて、”Social Use” の部分をより具体的な表現に置き換えることも検討してください。

    MicrosoftのCopilotは、下図のように、「より創造的に」、「よりバランスよく」、「より厳密に」という3つの動作モードを持っている。

    Microsoft Copilot AIの「より創造的に」モードの回答は、「Adovocay」=「推進論」の反対語として、「Critique」という単語を挙げている。しかしながらこれはあまり適切ではない。

    「Critique」という単語の日本語的ニュアンスは、「反対する」という意味での「批判」ではなく、「吟味する」という意味での「批評」・「論評」・「評論」といった意味合いである。例えばカントの『純粋理性批判』(Die Kritik der reinen Vernunft)という本のタイトルの英語訳はThe Critique of Pure Reasonであるが、カントは『純粋理性批判』において「純粋理性」に「反対」しているわけではない。
     またコリンズ英語辞書は、Critiqueの意味を「a written examination and judgment of a situation or of a person’s work or ideas」(状況、作業、アイデアについての考察・判断に関する文章)としている。
     なおMicrosoft Copilotそれ自身でも、「より厳密に」モードで「advocacyの反対語を教えてください。」と訊くと、下記のような回答となっているのは興味深い。このことに端的に示されているように、同一の生成エンジンでも、パラメーター設定の差異によるモードの違いで回答がかなり異なることに注意して、生成AIを利用することが有用である。

    「Advocacy」の反対語は「Opposition」です。これは、特定の問題や原因を支持する(advocacy)のではなく、それに反対する(opposition)という意味合いを持ちます。ただし、文脈により適切な反対語は変わる場合がありますので、具体的な文脈を考慮に入れてください。
     

     なおまた、「よりバランスよく」モードの回答が挙げているソースを見ると、筆者作成の科研費報告書やブログ記事が5個中4個を占めているのには驚かされた。(なお2024年6月7日公開の本ブログ記事それ自体がソースに挙げられているのは、本ブログ記事の追加・修正のために、6月9日にMicrsoft Copilotを利用したためである。)Microsoftは自ら検索エンジンを有しBing検索サービスを提供していることもあり、テキスト生成AIの回答作成においてChatGPTとは異なり最新の情報を利用していることがここでも見てとることができる。

    —- Microsoft Copilot AIの「より創造的に」モードの回答 —-

    英訳について確認しましたが、タイトル「Historical Development of Promotional and Critical Arguments for the Social Use of Nuclear Energy」は適切に訳されています。この英文は、原子力の社会的利用に関する推進論と批判論の歴史的な展開を表しており、内容が正確に伝えられています。

    ただし、より明確にするためには、以下のような修正を提案します:

    Original: Historical Development of Promotional and Critical Arguments for the Social Use of Nuclear Energy

    Suggested: The Historical Development of Advocacy and Critique Regarding the Social Utilization of Nuclear Power

    この修正案では、「Promotional」を「Advocacy」に、「Critical Arguments」を「Critique」に変更し、「Nuclear Energy」を「Nuclear Power」にしています。これにより、原子力の社会的利用を支持する立場と批判する立場の歴史的な変遷を、より一般的な英語表現で表しています。

    「Advocacy」は積極的な支持や推進を意味し、「Promotional」よりも広範な活動を含むことが多いため、こちらの方が適切です。「Critique」は批判的な分析や評価を指し、「Critical Arguments」よりも学術的な文脈でよく使用されます。「Nuclear Power」は「Nuclear Energy」よりも具体的な用語であり、社会的な利用という文脈に合っています。

    以上の理由から、提案した修正が原文の意味をより正確に伝えると考えられます。

    —- Microsoft Copilot AIの「よりバランスよく」モードの回答 —-

    Certainly! The English translation you provided is quite accurate. However, I recommend a slight modification for clarity and conciseness:

    Revised Translation:
    Historical Development of Arguments Supporting and Criticizing the Social Use of Nuclear Energy

    Explanation:
    – I replaced “Promotional” with “Supporting” to convey the idea more directly.
    – The revised version maintains the original meaning while being more concise. ¹

    Feel free to use this revised translation, and if you have any further questions or need additional assistance, feel free to ask! 😊

    ソース: Copilot との会話、 2024/6/9
    (1) 原子力の社会的利用をめぐる推進論と批判論の歴史的展開. https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-16K01168/.
    (2) 生成AIによる英文校閲-「原子力の社会的利用をめぐる推進論と …. https://cosmopier.com/cp-ai-lab/archives/1549.
    (3) CiNii 図書 – 原子力をめぐる科学者の社会的責任. https://ci.nii.ac.jp/ncid/BB07116332.
    (4) undefined. https://www.sanosemi.com.
    (5) undefined. https://www.sanosemi.com/ht_atom/.

     

    —- Microsoft Copilot AIの「より厳密に」モードの回答 —-

    あなたが提供した英語訳 “Historical Development of Promotional and Critical Arguments for the Social Use of Nuclear Energy” は、元の日本語の文章「原子力の社会的利用をめぐる推進論と批判論の歴史的展開」を適切に表現しています。

    この訳は、以下の要素を適切にカバーしています:
    – 「原子力の社会的利用」は “the Social Use of Nuclear Energy” と訳されています。
    – 「推進論と批判論」は “Promotional and Critical Arguments” と訳されています。
    – 「歴史的展開」は “Historical Development” と訳されています。

    したがって、この英語訳は適切であり、訂正の必要はありません。良い仕事をしました!

     

    Anthropic Claude AIが、「原子力の平和利用という意味合いを踏まえると、社会的利用の訳語を、”social”ではなく、”civilian”や”non-military”と修正した方が良い」という趣旨の指摘をしているのは極めて適切である。

    —- Anthropic Claude AIの回答 —-

    確かに、その英語訳には幾つか改善の余地があります。一つひとつ見ていきましょう。

    Historical Development of Promotional and Critical Arguments for the Social Use of Nuclear Energy

    この主題文については、特に問題はありません。簡潔で的確な表現になっています。

    However, the following points could be improved:

    1) Promotional
    より適切な言葉は”advocacy”でしょう。”Promotional”はあまり適切でなく、広告・宣伝の意味合いが強すぎます。

    2) Critical Arguments
    “Arguments”は”views”や”perspectives”のほうがより適切です。”Arguments”は議論や主張という意味合いが強すぎます。

    3) Social Use
    “社会的利用”という言葉から、”social”よりも”civilian”や”non-military”のほうが適切かもしれません。原子力の平和利用という意味合いを踏まえると。

    そこで、次のような訳が適切だと思われます:

    Historical Development of Advocacy and Critical Perspectives on Civilian/Non-Military Use of Nuclear Energy

    この訳は、元の日本語題目の意味をより適切に捉えていると言えるでしょう。語彙の選択とニュアンスに留意する必要があります。

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画像生成専用AIを利用したイラスト作成ーテキスト生成AIで作った英文テキストに基づくピーターパンの挿絵生成

画像生成AIによる画像作成において問題となるのは、「自分が作りたいと思っている画像を生成させるために、具体的にどのようなプロンプト文を与えれば良いのか?」ということである。テキスト生成AIでも自分の希望に合った回答を得るためには、適切なプロンプト文の作成が重要であるが、同じことが画像生成AIでも問題になる。

自分がイメージする画像を言葉=テキストできちんと明確に説明するのは、なかなか困難である。例えば、ピーターパンのイラストを作成ようとしたときに、ピーターパンの特徴を言葉で適確に説明できる人はそれほど多くはないであろう。

自分がイメージする画像に関するプロンプト文を作成する一つの方法は、本サイトの下記記事などで紹介しているように、テキスト生成AIに画像生成のためのプロンプト文を作成させることである。(ユーザー視点から見てChatGPT4oが使いやすいのは、テキスト生成AIと画像生成AIがシームレスに統合されていることで、文章のコンテクストや含意をかなり適切に掴んだプロンプト文を簡単に画像生成AIに与えることができる点である。Perplexity AIは、テキスト生成AIと画像生成AIがそれぞれ独立したサービスとして存在しているため、下記のように2段階的手法が必要になることが多い。)

 

ここでは、テキスト生成AIを利用して作成したプロンプト文を画像生成AIに直接与えて画像を生成させる試みを紹介する。

下記の各画像はすべて、同一の画像生成AI Playground v2.5(無料版)で、同一のプロンプト文(Perplexity AIが生成したテキストを一部修正した下記文章)を用いて作成した。

Playground v2.5に与えたプロンプト文
The description provided matches the character of Peter Pan from J.M. Barrie’s novel. Peter Pan is depicted as a boy with a green hat with a feather, wearing a green tunic, and having blonde hair. He can fly, lives in the magical world of Neverland.
 

それにも関わらず、下記のように多様な画像が生成されるのは、下記の2つの要因によるものである。

  1. Playground v2.5が他の画像生成AIと同じく多種多様な画像生成スタイル(使用Filter)をもっていること
  2. Playground v2.5が画像生成AIが「new image style iadeas」を得ることができるように生成AIを用いてプロンプト文を自動修正する「Expand Prompt」機能を持っていること
 

「Expand Prompt」機能により、各Filterごとにかなり異なったプロンプト文が与えられていることで、異なる画像が生成されている。

Playground v2.5が「Expand Prompt」機能によって自動修正されたプロンプト文(例1)とその画像
Peter Pan, J.M. Barrie’s novel inspiration, flying through Neverland, green feathered hat atop his golden wavy locks, clad in earthy green tunic, surrounded by Neverland’s legendary flora, composition adhering to golden ratio, fake detailed textures, trending on Pixiv Fanbox, capturing the essence with an acrylic palette knife technique, artistic style fusion of Makoto Shinkai, Studio G
 
Playground v2.5が「Expand Prompt」機能によって自動修正されたプロンプト文(例2)とその画像
The description provided matches the character of Peter Pan from J.M. Barrie’s novel. Peter Pan is depicted as a boy with a green hat with a feather, wearing a green tunic, and having blonde hair. He can fly, lives in the magical world of Neverland., low poly, isometric art, 3d art, high detail, artstation, concept art, behance, ray tracing, smooth, sharp focus, ethereal lighting
 
Playground v2.5が「Expand Prompt」機能によって自動修正されたプロンプト文(例3)とその画像
Peter Pan, J.M. Barrie’s literary figure, wearing a feather-adorned green hat, draped in a green tunic, his blonde locks flowing freely, soaring over the enchanting realm of Neverland, captured in an acrylic painting, trending on Pixiv FanBox, featuring a blend of palette knife and brush strokes, infused with the stylistic essence of Makoto Shinkai, Jamie Wyeth
Playground v2.5が「Expand Prompt」機能によって自動修正されたプロンプト文(例4)とその画像
Peter Pan graces the scene, complete with his trademark green tunic and cap, feather-adorned, alongside his fair tresses gently swaying in the Neverland breeze, depicted in film photography style, illuminated with dreamy light leaks, high-definition, physics-defying haze effect, trendsetting on Artstation, captured in acute focus, resonating with intricate details with regard to his ageless character, immortalized by Greg

下記画像に示されているように、画像生成専用AIに直接にプロンプト文を与えた方が、より高度で、多種多様な画像を生成することができる。同一プロンプト文であっても、また同一の使用スタイルFileteであっても、デフォルト設定で帽子の有無、服の袖の長さの違いなど、多種多様な画像が生成される。(下記画像をクリックすると、より大きな画像を見ることができる。1024ドット×1024ドットの拡大画像で見ると画像から受ける印象がかなり異なることがわかる。なお画像を表示するディスプレイの色調にも大きな影響を受けることにも注意する必要がある。)

使用Filter:Lush illumination
使用Filter:Lush illumination(2)
使用Filter:Neon Mecha
使用Filter:Ethereal Low poly
使用Filter:Warm box
使用Filter:Cinematic
使用Filter:wasteland
使用Filter:Ominous escape
使用Filter:Spielberg
使用Filter:Royalistic
使用Filter:Masterpiece
使用Filter:Wall Art
使用Filter:Haze
Wasteland
Warm box
Flat Palette
 
【Playground.com利用に関わる参考情報】
Playgroundは、Googleアカウントがあれば簡単にユーザー登録ができ、無料利用が可能である。

2024年6月6日現在、Playgroundで画像生成に使えるスタイルは左図のように24個と数多くある。

また、Perplexity経由では上記の英文プロンプトに示されているように、画像生成に使えるプロンプト文の長さがかなり短かったが、playground.comに直接アクセスして利用する場合にはかなり長文のプロンプト文の入力が可能となっている。しかしながら本記事では、Playground経由での間接的利用の場合と、playground.comでの直接的利用の違いを示すために、同一プロンプトを用いた。

Playground v2.5の画像生成画面は下記のようなものである。残念ながら、画面は日本語表記ではなく、英語表記である。Prompt(プロンプト文)を入れる欄の上に、画像生成に際して利用可能なFilterの選択欄がある。

カテゴリー: イラスト作成, ピーターパン, 生成AIの利用法, 画像生成AI | 1件のコメント