「テーマ:トランプ大統領再選でアメリカと世界はどう変わるのか?」
連載「AI時代のアプローチ 自分仕様の英語教材を作る」第5回
『多聴多読マガジン』2025年2月号、p.112
What would you do if the price of groceries increase by 20% next year? After Mr. Trump’s victory in the election, I am concern that his policies might lead Japan into a difficult future. His protectionist trade policy could cause higher tax on Japanese exports, damage the economy. Additionally, inflation in the United States might rises the cost of imported goods, which would likely affect the price of food and daily essentials. Such change could place heavy burden on our daily life. Could this situation even lead to issues beyond the economy, such as public safety concern or immigration problem? I worry Japan may faces a significant recession and further strain on household like mine. How do you think Japan should prepare for these change?
- 文法的な間違い
- “I am concern” → “I am concerned”(be動詞 + 過去分詞の形)
- “might rises” → “might rise”(助動詞 + 原形)
- “Japan may faces” → “Japan may face”(助動詞 + 原形)
- “might lead Japan into a difficult future” → “might lead Japan to a difficult future”(適切な前置詞の選択)
- “these change” → “these changes”(”these”に対応する複数形)
- “a significant recession and further strain on household like mine” → “households like mine”(”household”は複数形にするのが自然)
- “Such change” → “Such a change”(単数の名詞には冠詞が必要)
- 語彙選択の誤り○適切な単語の選択ができない
- “public safety concern” → “public safety concerns”(”concern”は可算名詞として使う場合は複数形が自然)
- “immigration problem” → “immigration problems”(複数形の方が一般的な文脈に合う)
○表現の不自然さ- “damage the economy” → “damage to the economy”(”damage”は通常 “to” と一緒に使う)
- 論理的な誤り○理由や結果の表現が不明確
- “inflation in the United States might rises the cost of imported goods” → インフレが直接的に輸入品価格を上昇させる理由が曖昧。具体的な因果関係を補足する必要がある。
○議論の展開が飛躍している- “Could this situation even lead to issues beyond the economy, such as public safety concern or immigration problem?” → 経済の話から治安や移民問題への飛躍が唐突で、適切なつながりを示すべき。
- スタイルや表現の不適切さ○カジュアルとフォーマルの混在
- “How do you think Japan should prepare for these change?” → 学術的な文脈では “What measures do you think Japan should take to prepare for such changes?” の方が適切。
○同じ表現の繰り返し- “concern” や “problem” が頻繁に使われているので、言い換えが必要(e.g., “issue,” “challenge”)。
- 発想や背景知識の影響○文化的・社会的背景の違いによる誤解
- トランプ政権の政策が日本に与える影響を正確に理解していない場合、原因と結果の関係が曖昧になる可能性。
○批判的思考の欠如- 問題を単純化しすぎたり、具体的な解決策を提示せずに漠然とした懸念だけを述べる可能性。
- 指導のポイント
これらの間違いを防ぐためには:
○文法の基礎強化:助動詞の使い方や冠詞の有無など基本的な間違いを重点的に指導する。○語彙力の向上:同義語や適切なコロケーションを学ぶ練習を増やす。○論理的な書き方の指導:トピック間のつながりや、議論の展開方法を具体的に指導。○背景知識の提供:テーマに関する基礎的な情報を共有し、文脈の理解を深める。
- 複雑なトピックに挑戦している○内容が現実的で具体性がある
- トランプ氏の選挙勝利や政策の影響など、社会的に重要で複雑なトピックを取り上げている点は評価できます。抽象的な話題ではなく、実際の問題を考察しようとする姿勢が見られます。
○多面的な視点を持っている- 経済、物価、生活、さらには公共の安全や移民問題にまで言及しており、視野が広いのは良い点です。これは、問題を多角的に捉えようとする努力の表れです。
- 構成が整理されている○原因と結果を意識している
- “His protectionist trade policy could cause higher tax on Japanese exports, damage the economy.” のように、政策とその影響を結びつける構成が見られる点は好ましいです。
○問いかけを使った展開- “How do you think Japan should prepare for these change?” といった問いかけで、読者に考えさせる要素を取り入れているのは良い工夫です。これはエッセイや議論のスタイルとして効果的です。
- ボキャブラリーの幅が広い○適切な語彙を選んでいる箇所がある
- “protectionist trade policy” や “inflation” など、大学生としては難しい単語を正しく使おうとしている点は評価できます。
- “public safety” や “daily essentials” のように、専門的なトピックに合ったフレーズが含まれているのも良い点です。
- 主体的な視点がある○個人的な意見や懸念を述べている
- “I worry Japan may faces a significant recession and further strain on household like mine.” のように、個人的な視点を交えて書くことで、文章に独自性や説得力を持たせています。
○未来を見据えた議論ができている- 次年度以降の影響について考察している点から、長期的な視野を持っていることが伺えます。
- 英語の表現力を活かそうとしている○文法的に正しい箇所も多い
- “Such change could place heavy burden on our daily life.” のように、仮定法を用いて未来の可能性を表現している部分はよくできています。
○比較的正しい文構造- “His protectionist trade policy could cause higher tax on Japanese exports, damage the economy.” など、主語・動詞・目的語がしっかりとした構文でつながっている文が含まれています。
- 改善の余地を認識できる意識の高さ○問いを設定して議論を促す姿勢
- “What would you do if the price of groceries increase by 20% next year?” のように、他者に対する問いかけを文章の冒頭に設定しており、議論を促そうとする意識が見られます。
- 全体的な流れがまとまっている○文章全体の流れが比較的スムーズ
- 各文が一応のつながりを持っており、バラバラに見える議論ではない点は評価できます。特に大学生としては、このレベルで書けるのは十分に称賛に値します。