「シャドーイング」と「サイトラ」で鍛える
VOAスタンダード
ニュース英語トレーナー
書籍 A5判 200ページ
CD付き 本体価格1800円+税
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中級~ |
VOA(Voice of America)は米国政府の資金で運営され、世界中で1億人が聞いているといわれるニュース放送。「スタンダード・イングリッシュ」は、1分間160語前後のナチュラル・スピードで放送されている「手加減なし」の国際ニュース番組です。
■生のニュース英語の5つの壁を突きくずす
英語ニュースを聞き取りたいという私たちの前に、厳然と立ちはだかる5つの壁。その壁とは
①音の壁…そもそも個々の発音が聞き取れない。
②意味の壁…発音はわかっても意味がわからない。
③速さの壁…スピードを落として聞けばわかるのに、普通のスピードだと意味が流れてしまう。
④長さの壁…聞いているときはわかったつもりだったのに、聞き終えてみたら内容を覚えていない。
⑤未知の壁…知らない単語や、聞き取れない個所が出てきた途端に頭の中が真っ白になる。
本書では、実際のVOAニュースを素材にしたトレーニングで、5つの壁をひとつひとつ突きくずしていきます。
■「シャドーイング」で“音の壁”をくずす
聞き取った英語をそのまま真似て発話するシャドーイングは、英語特有の音変化やイントネーションを正確に知覚する能力を飛躍的に高めるトレーニング。まずはシャドーイングで、ニュース英語の第一の壁である“音”を切りくずします。
■「サイトラ」で“意味の壁”をくずす
英文を、目で見た順番に口頭で日本語に訳していく「サイトラ(サイト・トランスレーション)」は、同時通訳の訓練方法。本来なら、ニュースの内容が英語のまま理解できればよいわけなので、わざわざ日本語に訳す必要はありません。しかし、ドンドン流れてくるニュースの意味の切れ目を瞬時に押さえて、頭から意味を理解する訓練として大きな効果があるのがサイトラ。2つめの壁は、サイトラでくずします。
■「聞きながら答えるQ&A」で“速さの壁”をくずす
流れてくるニュースを1回聞いただけで理解するには、頭の中で正確かつ流暢に意味が処理されていく必要があります。本書では、ニュースを聞きながら、与えられた設問に次々に答えるトレーニングを通して、処理の自動化を促進します。
■「内容に関するQ&A」で“長さの壁”をくずす
長いニュースの意味を記憶にとどめておくには、キーワードをピックアップして、それらを関連づけ、大意をつかんでいくこと。聞きながらキーワードをメモし、聞き終えてから大意をまとめる練習で、記憶の保持力を高めます。
■「ディクテーションやQ&A」で“未知の壁”をくずす
日本語なら、聞こえない個所があったり、途中で考えごとをして聞き飛ばしたりしても、無意識のうちに予測や推測で穴埋めをして内容についていくことができます。英語でも同様のことができるよう、段階的なエクササイズやディクテーションを用意。このトレーニングで、英語ニュース聞き取りの根本となる土台がしっかりと築かれます。
【本書の内容】
●Warming Up ゆっくり読み直したニュースとナチュラル・スピードのニュースで肩ならし
・エールフランス機の事故
・イランの核問題
・脳死女性の出産
・パレスチナ・ガザ地区
●1st Stage 「音の壁」「意味の壁」「速さの壁」「長さの壁」をくずす
・ハリケーン「カトリーナ」
・中国企業
・ティーンのファッション
・6カ国協議
・ハリー・ポッター
・広島原爆60周年
・ライブ・エイト
●2nd Stage ふたつのテーマのニュースをまとめて聞いて「未知の壁」をくずす
[Feature 1 テロリズム]
・背景知識
・テロリズムの語彙ネットワーク
・ロンドン爆弾テロ
・ロンドン・オリンピック招致団に衝撃
・パキスタン・アフガニスタン・アメリカの多国籍軍が反乱軍と戦闘
・イラクのテロ犠牲者埋葬
・世界の指導者たちがエジプトの爆弾テロを非難
[Feature 2 宇宙計画]
・背景知識
・宇宙計画の語彙ネットワーク
・アメリカの宇宙計画の未来
・NASAがスペースシャトル打ち上げに成功
・スペースシャトルの宇宙飛行士が断熱材を修理
・スペースシャトル「ディスカバリー」帰還
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