中上級への道はここから始まる!
はじめての人、やり直したい人に
最強のTOEIC(R)テスト入門
岸上英幹
横山多津枝
塚田幸光
共著
CD1枚付き A5判 本体価格1800円+税
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初級〜 |
やるとやらないでは「150点」の差がつく!
はじめて受験する人でも500点レベル、2回目以降の人は150点アップが目標
■入門レベルの即効対策を、これ以上ないほどわかりやすく精密に
TOEICテストをはじめて受験する人や、英語がもともと苦手な人に、TOEICテストにどう向き合えばいいのかをわかりやすく示します。まずはパート別に全体の流れやポイントを説明し、出題パターンと対処法を、実際の問題に即しながら見開きで明快にお教えします。
たとえばパート1の写真描写問題。4つの選択肢が読まれる前に、必ず写真を見ておくといった基本的なことはもちろん、写真に人物が出てきたら「動詞」を聞き取ることに全神経を集中しよう、風景だったら「形容詞」がポイント、逆に風景写真の選択肢に動作表現が出てきたらその選択肢は×というように、ズバリズバリと要点を押さえていきます。
ポイントがつかめたら、そのテクニックを駆使して問題を解く実践トレーニングに入ります。本書では特に、TOEICテスト入門レベルの確実な得点源であり、即効性が期待できるパート2、3、5、6に力を入れています。
最後に、実際のテストの半分の100問の模擬テストを準備。正答数から、大まかな予想スコアの目安を知ることができます。
■受験テクニックに終わらない
英語コミュニケーション能力を測定するTOEICテストの出題パターンは、当然のごとく、日常会話やビジネス英語で頻繁に使われるパターンに重なるものがあります。受験テクニックをマスターしつつも、単に小手先のテクニックにとどまらず、英語力のベースそのものを中上級レベルへと高めていくことを視野に入れている点が本書の特長です。
【本書の内容】
●第1章 TOEICテストのアウトラインと攻略法
パート1 動作を聞け!
風景写真は形容詞が重要
パート2 疑問詞を聞け!
疑問文の罠を見抜け!
パート3 会話の最初に答えがある
時間と場所のクエスチョン
パート4 最初の10秒が勝負!
発話の時間と場所を聞け!
パート5 選択肢に注意せよ!
シンプルに考えよ!
パート6 パターンで解け! (1)
パターンで解け! (2)
パート7 最初の数行に集中せよ!
ビジネス文書に慣れよ!
●第2章 各パート徹底トレーニング
パート1 2問
パート2 30問
パート3 30問
パート4 3問
パート5 20問
パート6 20問
パート7 2問
●第3章 模擬テスト100問
・問題
・解答と解説
・テスト結果とスコアの目安
著者のおひとり、防衛大学校専任講師の塚田幸光先生にお話をうかがいました。
『最強のTOEIC(R)テスト入門』の
Chapter 1 をご担当されたわけですが、ご執筆に際して、特に心がけられた点は何ですか?
「目で見てすぐポイントがわかる」という点につきます。じっくり読んで読者に理解してもらうタイプのテキストではなくて、視覚的にポイントのありかを読者に「見て」もらうテキスト作りを心がけました。
TOEIC(R)テストの解法集はいろいろ出版されていますが、「ここを見れば(聞けば)答えがわかる」というタイプのテキストはほとんどないのが現状です。視覚的に答えの場所を覚えてもらえるように、そしてそれが常にイメージできるように僕なりに考えた結果、このテキストになりました。
加えるなら、多忙な方々(TOEICが必須な社会人の方や、就職のためにハイスコアを取らねばならない大学生など)が、いかに効率よくポイントを習得できるかを考えました。
ご執筆に際して、最も苦心された点は何ですか?
個人的なことで恥ずかしいのですが、原稿のデータを消失してしまったことがショックでした(苦心と言えば苦心かもしれません)。
フラッシュメモリーにデータのバックアップをしていたのですが、PCに接続したままの状態で、その真上に本を落としてしまい、結果、データはすべて消えました(笑)(フラッシュメモリーも使用不可に!)。最新のデータはそこにしか保存していなかったことに加え、紙にすら印刷しておらず、途方にくれました。締め切りが近づいても再度原稿を書く気にならず、ぼーっとしながら一週間はすごしたと思います。
内容で苦心した点は、「正攻法」にならないように気を配ったことです。そもそも僕は、正攻法で語学を勉強するのが嫌いなのです。僕は予備校講師を6年以上やっていたので、最小限の努力で効率よく点数をゲットして、それによって勉強する楽しみを体感させる、というスタイルが好きなのです。苦労してその結果点数を取るのではなく、点数を取って勉強への違和感がなくなる、というやり方が僕にはなじみます。
この書籍をご執筆になったことで、何か新たに発見されたこと、あるいは特に印象深かったことはありますか?
TOEIC(R)テストは、英検などと同様、毎回パターンが決まっているテストなので、そのパターンさえわかってしまえば、実はそれほどむずかしいテストではないのです。いわゆる「英語のセンス」などあまり必要ないテストであると、本を書くのにいろいろ調べてつくづく実感しました。
僕は現在大学で英語を教えています。教えていて言うのもなんですが、僕よりも英語センスのいい学生は実は結構いるのです(この危機感のようなものは、予備校講師時代にもよく味わいました)。
でも奇妙にも、語学センスとTOEIC(R)テストのスコアは、それほど比例しないのです。TOEIC(R)テストは、あくまでもテストです。スコアが伸びないのは語学センスがないからではなくて、勉強方法や解き方の問題であると僕は思っています。だから、少しだけ肩の力を抜いて、多少「邪道」なこのテキストの第1章を読んで、解法の仕方をマスターしてもらえればと思います。
同じパターンを出し続けるテストなので、一度ツボがわかれば、すぐにスコアも上がるし、勉強も苦痛でなくなると思います。
今回僕が担当したのは1章だけなので、もっと書きたかった、というのが本音です。今回はページ数の制限もあり、「最重要のポイントとテクニック」
に絞りましたが、もし次回書く機会をいただけたら、あらゆるポイントとテクニックを網羅した本をひとりで書ききってみたいです。
読者のみなさんへのメッセージをお願いします。
僕は現在33歳、もう10年以上英語を教えて生活している人間ですが、未だに語学コンプレックスが消えません。これは冗談ではないのです。長期の留学経験がないから? 大学入学前にフリーターだったから? そもそも頭が悪いから? など、その原因を過去に求め、いつも意味なく後悔しています。
でも、ひょんなことから英語を教えるようになって、もちろん依然としてコンプレックスは消えないけれど、センスはなくとも点数は取れる(問題が解ける)ことに気づいたのです。
テクニックで点数を取るのはたんなる要領かもしれません。ですが、点数が取れると不思議と英語への拒絶反応が少なくなるのです。そして少しだけ勉強するのが楽になります。
まずは1章を読んでみてください。「いけるかも」、と思ってもらえたら、そしてTOEIC(R)テストでスコアが伸びたら、僕としてはうれしいかぎりです。
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