ディクテーションで5W1Hを徹底マスター
速断速答のTOEIC(R)テストリスニング
吉原 学 著
CD1枚付き A5判 本体価格1800円+税
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初級〜 |
■疑問詞5W1Hに特化したユニークなアプローチ
TOEICテストのリスニング対策本といえば、パート別に傾向と対策を示し、練習問題をつけた正攻法のものがほとんど。それに対して本書は、パート3の全問、パート2、4の約半分を占める「疑問詞」を含んだ設問に特化したユニークなものです。 リスニングセクションで流れてくるWHO、WHAT、WHERE、WHEN、WHY、HOWに瞬時に反応し、すばやく解答する「速断速答力」を養成します。
■学習の基本スタイルはディクテーション
聞き取った英語を書き出していくディクテーションは、リスニングの集中力を高めるのに大きな効果があり、なによりも自分の弱点がよくわかる学習法です。本書の第一ステップは、CDから流れる質問文を書き取ること。聞いて何となくわかったような気になっていた英語も、いざ書いてみると細かい部分があやふやだったりするものです。そのあやふやな個所が実はその問題のキーポイントだったりすることも・・・・・・。
ディクテーションは、聞くだけ・問題を解くだけより時間がかかる学習法ではありますが、その効果と達成感には大きなものがあります。
■DO→SEE→REDO→RESEE→・・・のステップ学習
やみくもに学習して「やってもやっても力がつかない」「スコアが伸びない」と嘆くのは、あまりに非効率的。リスニングであれば「音が聞き取れていない」のか、「語彙力がない」のか、「文法が理解できていない」のか、まずは自分の弱点を知り、的を絞った学習に切り換える道筋を本書は示します。
「まずはディクテーションをやってみる」→「エラーを分析する」→「再挑戦して学習成果を確認する」→「さらに自己分析して、弱点を再確認する」→「総仕上げ」→「最終確認」というステップを踏むことで、やっただけの効果が確実に上がるリスニング学習を実現しました。
練習問題をひたすら解く学習に比べると、一見、回り道のように見えるかもしれませんが、実はスコアアップに直結する新しいアプローチ。リスニングセクションへの苦手意識が抜けない方、勉強しているのになかなかスコアアップできず、その理由が自分で分からないという方に特におすすめです。
【本書の内容】
・STAGE1 疑問詞+現在形・現在進行形・過去形・過去進行形
FURTHER STUDY 現在形・現在進行形・現在完了形・現在完了進行形
・STAGE2 疑問詞+未来形・現在完了形・現在完了進行形
FURTHER STUDY 過去形・過去進行形・過去完了形・過去完了進行形
・STAGE3 疑問詞+助動詞
FURTHER STUDY 未来形・未来完了形・未来完了進行形
・STAGE4 疑問詞+名詞・形容詞・副詞
FURTHER STUDY 機能表現(依頼と許可)
・STAGE5 間接疑問文/否定疑問文/付加疑問文/疑問詞を含んだ慣用表現
FURTHER STUDY 機能表現「申し出、勧め、提案、助言」
・ファイナル・テスト
著者の吉原学先生にお話をうかがいました。
ご執筆に際して、特に心がけられた点は何ですか?
このテキストを作るにあたって、以下の2つのポイントを特に心がけて作りました。
- 「学習とは何か」、「効率のよい学習方法とは何か」などの問いを真剣に考えながら、テキストの構成を考え、練習問題を作成しました。
- 役に立つ、生きた英文を使用することで、リスニングの強化だけでなく、語彙・表現・文法・語法の強化も同時にできるようにしました。
ご執筆に際して、最も苦心された点は何ですか?
最も苦しんだことは、時に疑問詞(what、who、whereなど)を含んだたったひとつの英文を作る(思い出す)ことができなくてコンピュータの前に座っていたことですかね。そのときの私の後ろ姿は、まるで作家が小説の書き出しで苦しんでいるような感じではなかったでしょうか。(苦笑)
この書籍をご執筆になったことで、何か新たに発見されたこと、あるいは特に印象深かったことはありますか?
日常生活を送る上において、「疑問詞を使った疑問文」や「機能表現」がいかに重要かということを再確認しました。だから、「疑問詞を使った疑問文」や「機能表現」がTOEICなどのテストにおいても鍵となるわけですね。
読者のみなさんへのメッセージをお願いします。
TOEICは、手ごわい相手です。しかし、すべきことをしっかり行い、基礎体力(語彙・表現・文法・語法力)をつけて、TOEICの攻略法を習得すれば、必ず打ち勝てるはずです。自分のペースでこのテキストで学習をし、リスニング力や基礎体力、そしてTOEICの攻略法を身につけてください。「千里の道も一歩から」です。みなさん、がんばってください。
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