決定版 英語シャドーイング100本ノック

中西 のりこ 著
A5判書籍143ページ、音声ダウンロード
定価1,870円(税込)

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内容紹介

★音声はスマホでもすぐに聞けるストリーミング再生と、パソコンへのmp3音声ダウンロードの2種類をご用意しています。


●シャドーイングの基本動作を身体に覚え込ませる

音声を聞き取ってそのままマネする練習法がシャドーイング。英語のリスニング力とスピーキング力を同時に鍛えることができます。しかし耳と口を同時に駆使するシャドーイングは初心者にはハードルが高いのも事実。そこで、4段階、計100本のトレーニングメニューを用意し、シャドーイングは初めての人でも容易に取り組めるようにしました。


■ステップ1 【1音違うペアを含んだ1文】×30本

「b」と「v」、「l」と「r」のように1音違うだけで、まったく別の意味になる単語のペアを含む1文を使って、音の違いと発音の仕方を学びます。たとえば……、
「b」と「v」→This vest is best.
「l」と「r」→Leave the glass on the grass.
自分で正しく発音できる音は聞き取れます。リスニングのポイントと発音のポイントをひとつずつ丁寧に解説しますので、日本人が苦手な音を集中的に克服しましょう。


■ステップ2 【4種類の音声変化を含んだ3文】×30本

英語特有の「つながる音」「消える音」「別の音に化ける音」「弱くなる音」を複数含んだ3文単位でシャドーイングします。たとえばつながる音であれば、……、
Class is over.
Remember, there is an exam tomorrow.
It’s an important one.
(授業は終わり。明日試験があることを忘れないでね。重要だから)
この3文の中には7箇所のつながる音があります。自分で上手にマネできるようになると、本書の例文に限らず、TVやネットから流れてきた英語のかたまりの中からでも、単語の区切りをうまく発見できるようになります。同様に、消えたり別の音になったりする音声変化にも柔軟に対応できる耳が手に入ります。


■ステップ3 【5文ずつのつぶやきシャドーイング】×30本

毎日の行動を日記形式の5文にしたり、目に見えることを5文で実況中継したり、流れのある英文をまとめてシャドーイングします。身近な題材ばかりなので実感を伴って繰り返し練習でき、英語らしいリズムとイントネーションが身につきます。たとえば……、
[体調不良]
It looks like I’ve caught a cold.
I have a runny nose and a sore throat.
In addition, I feel a little feverish.
I hope it’s not the flu.
I’ll take some medicine and go to bed early tonight.
(どうやら風邪を引いてしまったようだ。鼻水が出るし、喉も痛い。おまに少し熱っぽい。インフルエンザでなければいいのだが。今夜は薬を飲んで早く寝よう)


■ステップ4 【1分間なりきりシャドーイング】×10本

著名人のスピーチや朗読音声の中から、特にお手本になりそうな一部分を抜粋しました。1分程度のまとまった英語をシャドーイングすることで、話し方のリズム感、スピードの緩急、相手の心に届く言い回しまで、そっくり体得することができます。
(1) マイケル・ジョーダン [コービー・ブライアント追悼式]
(2) エマ・ワトソン [国連女性機関の親善大使として]
(3) ジェフ・ベゾス [プリンストン大学卒業式]
(4) ビヨンセ [コロナ下のオンライン卒業式]
(5) スティーブ・ジョブズ [スタンフォード大学卒業式]
(6) フォン・デア・ライエン欧州委員長 [2023年ダボス会議]
(7) バラク・オバマ [小中学生に向けて語ったこと]
(8) マーク・ザッカーバーグ [ハーバード大学卒業式]
(9) テイラー・スウィフト [ニューヨーク大学卒業式]
(10) ベネディクト・カンバーバッチ [朗読劇]


●東大峯松研との共同によるトレーニング研究

音声を聞きながら文字は見ずにマネして声に出し、モデル音声の後から影のようについていく「シャドーイング」、音声を聞きつつ文字も見ながら発音する「シンクロ・リーディング」、音声は聞かずにテキストを読み上げる「音読」。東京大学大学院工学研究科の峯松研究室では、この3つを組み合わせた「6段階の手順」を踏む方法で大きな成果を上げています。本書でトレーニングすることで、英文を見ただけで流暢な音声が心の中に聞こえてくる状態を目指しましょう。


著者: 中西 のりこ

神戸学院大学グローバル・コミュニケーション学部教授。主な専門分野は英語音声学、オーラルコミュニケーション。2020年度から東京大学大学院工学系研究科と共同でシャドーイング用インターフェースを開発し、利用者のリスニング力が飛躍的に向上する様子を報告してきた。

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