英会話の瞬発力を鍛えるには、(1)理屈抜きで決まり文句をどんどん覚える、(2)英文を繰り返し音読する、このふたつの効果的な方法があります。
英会話の基本は「文」で話すこと。単語を並べるだけでもその場は乗り切れるかもしれませんが、その先はありません。「主語+動詞」を言い切ることがスタート地点。そこから発展させるには「語順」が重要なポイントとなります。
そこで本書が提案するのが「第3の方法」。英語の「型」ともいうべき語順を自らに覚え込ませて、自由自在に応用可能な、英文の太い回路をつくるアプローチです。これは頭で覚えるのではなく、身体で反復して学ぶトレーニング。見れば簡単な英語なのに、なかなか口から出てこないという人におすすめです。
本書で使うのは中学1~2年レベルの英文法。「主語+動詞」「主語+動詞+補語」「主語+動詞+目的語」の3パターンをメインにトレーニングします。たったそれだけで、日常会話でも、仕事の場でも、かなりのことが話せるのです。大人が納得して練習できるように、例文は日常的によく使うものを厳選しました。左ページに日本文、右ページに英文の構成で、ひとつの学習ポイントにつき、8つずつの例文で練習。英語の「型」をひとつひとつ定着させ、確実に積み重ね学習をすることができます。
たとえば、こんな文で練習します。
・スマホの電池が切れた。 The smartphone battery ran out.
・企画書を仕上げた。 I finished my proposal.
・このデータは信頼できそうだ。 This date seems reliable.
・いい点に気がつきましたね。 That’s a good point.
・パソコンの調子が悪い。 There’s somethong wrong with my computer.
・苦情を言う。 I make a complaint.
・それならわかる。 That makes sense.
・そんなことがあるわけない。 That can’t be true.
・スマホに新しいゲームのアプリをインストールした。 I installed a new game app on my smartphone.
(1) 英語→英語
テキストで日本語の問題文を見ながら英語の解答例を聞く場合に使います。繰り返して英文だけを聞きたい場合や、シャドーイングの練習にも使えます。
(2) 日本語→ポーズ→英語→英語
テキストが手元に無くても、テキストが開けない満員電車の中でも、音声だけで学習できます。
どちらのパターンも英語を2回繰り返します。日本人の頭の中には、どうしても日本語音声が強く残りがちなので、それを打ち消して英語の音をしみ込ませるためです。
*音声は専用サイトから無料ダウンロードできます。
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