「中国語って学べば学ぶほど、例外が出てくる」、「中国語はSVOだから英語に似ていると聞いていたのに」、「単語はわかるけど、順番がわからないから話せない」。中国語を学ぶ学習者の前に、やがて“語順”という壁が立ちはだかります。その敵をシンプルに制する方法があります。
著者は中国語のさまざまな構文を研究した結果、「たったひとつの語順公式」にたどり着きました。その公式をさらにわかりやすくするために、『不思議の国のアリス』の登場人物を使うことに思い至りました。主人公のアリスの役割は「誰・何」、白ウサギは時計を持っているから「いつ」、ハートの女王がいちばん威張っていてまわりを支配したがる、女王と帽子屋は仲が悪いのでめったに顔を合わせない、騎士と近臣は常に女王の後ろにつき従う、チェシャ猫はときどき消える……。こうしたキャラクターと人間関係を押さえるだけで、語順の配列に迷わなくなるのです。
第1章は「動詞より前の部分」の語順、第2章は「動詞より後ろの部分」の語順、第3章では中国語特有の発想を理解し、最後の第4章では使役や受身、比較などの構文を学びます。ポイントを学んだら、あとは練習問題で実践あるのみ、本書の総ページの約40パーセントが練習問題です。ひたすらたくさん覚えるのではなく、どんどん使う、やってみることが著者のポリシー。本書1冊で文を組み立てる力、中国語を話す力が変わります。
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