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1862020年には大学入試の英語で、4技能、つまり、リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングを均等に配点するテストを導入するということが、すでに、政策として打ち出されて動いています。英語に関してはこの4技能型の英語のテストが、今後のメインストリームになるということが考えられます。4技能試験の特徴は、1) 文法問題がほとんど出ない、2) 日本語を使用しない、つまり、英訳和訳の問題は一切でない、英語を英語で処理する、3) 自分の意見を英語で述べるproductiveなスキルが重視される、ということです。大学入試はとてつもないインパクトをもっていますので、ここが変わると 日本の英語教育は変わってきます。双方向型に変わり、英語学習のなかでもスピーキングが重視されるようになるでしょう。スピーキングというと、ただの日常会話と捉えられがちですが、そうではなく、プレゼンテーション、ディベートなどの論理的な発話を含むコミュニケーションです。論理的な発話をするためには、4技能を統合して学ぶことが必要です。スピーキングは日本人が最も苦手としてきたスキルですが、社会人も学生も、今後、数年間で学習スタイルを4技能型に移行しなければなりません。今まで逃げてきたスピーキングからは、もう逃げられないのです。日本人のみなさんの多くがスピーキングを苦手としているのは、ひとつには、目標を高く設定しすぎてきたことにあると思います。つまり、今までネイティブや帰国子女、バイリンガルなど、ものすごく英語を流暢に話す人たちを英語を話すモデルとしてきたため、自分もそのようなネイティブと同じような英語を話さなればならない、と勘違いする人たちがでてきたんですね。しかし、実際には、世界で英語を使って活躍するためにも、スピーキングテストで満点を取るためにも、そのような完璧な英語は求められていません。ノンネイティブとして、多少のなまりはあっても、相手にきちんと論理的に英語で伝えることができればいいのです。練習素材は「ネイティブの英語」で、達成目標は「ノンネイティブの英語」に置く。具体的に言えば、リピーティングやシャドーイングの練習素材には、アメリカ人やイギリス人などのネイティブの英語を使うけれども、「到達目標」としては、フィリピン人やインド人、日本人で世界で活躍しているビジネスマンの英語に置きましょう、ということです。「練習用の英語」と「達「練習用の英語」と「達成目標としての英語」達成目標を「ノンネイティブの英語」に安河内哲也(東進ビジネススクール講師、(財)実用英語推進機構代表理事)2文科省の「英語教育の在り方に関する有識者会議」で、特に大学入試の改革にさまざまな提言をした。TOEIC SWテストなど、発信型のテストのプロモーターとして活躍中。2015年、ICEE(国際英語コミュケーション能力検定)優勝者。韓国語も勉強中。スピーキング力アップのための実践アドバイス英語教育を取り巻く環境が2020年までに激変する