ブックタイトルオバマ傑作演説集_試し読み

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概要

オバマ傑作演説集_試し読み

2 2017年1月で第44代アメリカ合衆国大統領としての任期を終えるバラク・オバマ氏は、その演説で最も多くの人々を魅了してきた大統領といえるのではないでしょうか。日本人にとっても、2016年の広島演説はとりわけ印象深く、オバマ氏の穏やかな口調とスピーチの内容をいまなお記憶に留めている人も少なくはないでしょう。 オバマ氏が最初にアメリカで注目されたのは2004年の民主党大会で行われた基調講演だったと言われています。このときオバマ氏はイリノイ州議会上院議員にすぎず、全国的にはほぼ無名の存在でした。しかし、民主党の大統領候補となったジョン・ケリーの陣営から基調講演者に抜擢され、「リベラルなアメリカも、保守的なアメリカも存在しない、あるのはアメリカ合衆国だ。黒人のアメリカも白人のアメリカもラテン系のアメリカもアジア系のアメリカも存在しない、あるのはアメリカ合衆国なのだ」と訴えて、一躍脚光を浴びます。 オバマ氏はこの基調講演を機に、イリノイ州選出の上院議員となりました。そして、いよいよ2007年に大統領選に出馬します。2008年のニューハンプシャー州予備選でオバマ氏はヒラリー・クリントン氏に僅差で敗れますが、この予備選直後に行われた演説があの有名なYes, we can!というフレーズを生んだ演説として知られています。このYes, we can!をスローガンとしてオバマ氏は選挙戦を有利に進め、2008年の民主党大会で大統領候補に指名されることになります。オバマ氏は8月28日に大統領候補指名受諾演説を行いましたが、ちょうどその45年前の8月28日はマーティン・ルーサー・キング牧師の“I Have a Dream”で有名な演説が行われた日でした。もちろんオバマ氏は、キング牧師についてもこの演説の中で触れています。はじめに