ブックタイトル多聴多読マガジン_2018-6月号_試し読み

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概要

多聴多読マガジン_2018-6月号_試し読み

10 2018 JUNE今号では編集部が厳選した12 のリスニング音源を紹介。6 つのレベルに分かれているので、自分に合ったレベルを探してみてください。ここではまず、リスニングのコツについて解説します。あなたは下記のどちらのタイプですか?音声を聞くよりも文字を読むほうが得意な人には、タイプ?の人が多いようです。文字を目で追うスピードは自分で調節できますし、わからない単語が出てきたら読むのを止めて辞書で調べたり前の文に戻って内容を確認したりできます。文字という拠り所があるほうが安心なのでしょう。このような学習法は、ひとつひとつの単語や文法構造などの確認作業を積み上げながら内容理解に至るボトムアップ型アプローチと見なすことができます。一方、リスニング音声は次々と耳に入ってきては消えていきますし、単語の間のスペースやコンマ、ピリオドは音声化されません。語句や文の切れ目さえ把握できないということが起こるので、ボトムアップ型アプローチが通用しません。そこで、話者の声の調子などからまずは全体的な話の雰囲気を把握した上で、徐々に細かい内容に注目していくトップダウン型アプローチが必要になります。声の高さや強さのような音声的特徴は自然に耳に入ってくるものですし、楽しそうな声・真剣な声のような声の調子は日本語でも英語でも大きく異なるものではないので、トップダウン型のアプローチに慣れてしまえばリスニングは格段に楽になります。トップダウン型アプローチとボトムアップ型アプローチではリスニング練習の手順が異なることを次のページで確認しましょう。文/中西のりこ(神戸学院大学グローバル・コミュニケーション学部教授)ボトムアップ型 VS トップダウン型?「スプリクトを読んで単語をしっかり確認してから、リスニングに進みたい」?「ざっくりリスニングしてから気になるところだけスクリプトで確認したい」リスニングのコツって?Introduction