多聴多読マガジン 9月号別冊 英語の多読最前線 試読

多聴多読マガジン 9月号別冊 英語の多読最前線 試読 page 20/30

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42*GTEC: ベネッセが実施する英語コミュニケーション能力を測定するテスト。都立大田桜台高校の生徒は年に1 回受験することになっている。「英語嫌い」にさせないための授業で英語スキルアップ都立大田桜台高校は平....

42*GTEC: ベネッセが実施する英語コミュニケーション能力を測定するテスト。都立大田桜台高校の生徒は年に1 回受験することになっている。「英語嫌い」にさせないための授業で英語スキルアップ都立大田桜台高校は平成21 年に新設されたばかりの新しい高校だ。新設時の校長先生の英語科に対する願いは「使える英語を『楽しく』身につけさせることを考えてほしい。とにかく、生徒を英語嫌いにさせないでほしい」ということ。そこで英語科の責任者であった鈴木徹先生が前任校の選択授業で手ごたえを感じていた「多読」を校長に紹介したところ、賛同を得て、全学年的な英語カリキュラムとして多読・多聴を導入することになった。開校以来現在まで一貫して、全英語の授業コマ数の約半分が多読・多聴の授業になっている。年を追うごとに多読・多聴授業に対する生徒の取り組みが向上していった。これは、教員の力だけでなく、生徒が多読・多聴の意義を先輩から学んだ結果ではないかと鈴木先生は言う。そして、第3 期生のGTEC* スコアの推移を見て驚くことになる。3年間でのGTECスコア推移(2011年入学 3期生)?東京都立大田桜台高等学校(東京都・大田区)?授業の約半分は多読・多聴1 年2 年3 年伸び1 年2 年3 年伸び1 年2 年3 年伸び1 年2 年3 年伸びTOTAL スコアReading スコアListening スコアWriting スコア全国平均408 445 460 52 151 166 173 22 155 173 180 25 102 105 106 4上位3分の1 325 397 456 131 120 145 164 44 130 152 184 54 74 100 109 35校内平均290 333 385 95 114 124 151 37 117 133 153 36 57 77 81 24高校1 年生から3 年生までの得点の伸びが全国平均では52 点アップのところ、都立大田桜台高校では校内平均で95 点アップ、英語の成績上位3 分の1の生徒では128 点もアップしていたのだ。スキル別に見てもすべてのスキルにおいて全国平均に比べ高い伸び率となっている。GTEC 以外にも英検やTOEIC のスコアもアップしていることが確認されており、多読・多聴の成果であると注目が高まっている。GTEC のスコア伸び率に関しては、主催者であるベネッセからも注目され、どのような授業でこの成果が出たのか知りたいと聞かれたそうだ。※読=図書館での多読/読T=図書館での多読・ALT による読み聞かせ、グループ会話※聴= CALL 教室で多聴(聞き読み、シャドーイング)※T=コミュニケーション活動(ALT とのチーム・ティーチング)※J=日本人教諭による通常授業(教科書など)2014年度例 1週間の英語必修科目の授業コマ数 (1コマ50分)1 2 3 4 5 6 7 8 授業数計1年次コミュニケーション英語Ⅰ 英語表現Ⅰ7読聴J J 読T 聴T2年次コミュニケーション英語Ⅱ 英語表現Ⅱ8読聴J J 読T J J T3 年次リーディング5読聴J J J