多聴多読マガジン 9月号別冊 英語の多読最前線 試読 page 19/30
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37中高編学校情報多話・多書といってもどういう授業になるのか、イメージのわかない方が多いのではないだろうか。実際に高校3 年生の授業を見学させていただいた。45 分の授業は実に綿密に分単位で組み立てられ、無....
37中高編学校情報多話・多書といってもどういう授業になるのか、イメージのわかない方が多いのではないだろうか。実際に高校3 年生の授業を見学させていただいた。45 分の授業は実に綿密に分単位で組み立てられ、無駄がなく、さまざまな要素を入れながら、驚くほどスムーズに流れていた。45 分間の授業の時間配分は下記の通り。多話・多書の授業の流れ1885 年に設立されたキリスト教系の伝統校。日本で初めてセーラー服を採用した学校としても知られる。2010年から「自律した英語学習者を育てる中高一貫プログラムの開発」に取り組み、多読もその中に組み込まれている。福岡女学院中学校・高等学校00?04分Focus Finder文法問題小テスト分単位でいろいろな要素に分かれている授業なので、黒板に45 分の授業の流れがあらかじめ書かれている。多話タイムになると生徒の表情が俄然イキイキとしてくる。①話す人 ②突っ込み・あいづち・質問をする人 ③発話語数をカウントする人(広島県舟入高校の西先生が考案したwordcounter を使用。語数表を指でなぞる)の3 人ひと組。ひとり1 分ずつ、一巡すると、グループを組み替えて、第2ラウンド。第3 ラウンドまで続ける。人の話すのを聞くと、自分が英語で話す範囲も広がる。人の話を聞くことも重要。およそ15 分で多話の時間終了。 約2 分で問題を解いた後、先生が解答を読み上げ、生徒は自己採点する。 高3 生なので、入試に直結する問題演習はポイントを決めて簡潔にこなす。 テーマは長文のテーマにからめて、“What is yourfavorite time of day or year ? ”。最初にMind Map にアイデアを書き出させてブレーンストーミングを行う。 坂本先生の授業における「多話三原則」は、 1. 片言(単語やフレーズ)でもよい 2. 間違えてもよい 3. 日本語まじりでもよい (が日本語を使うときも英語っぽく発音する) *ただし、語数をカウントする。 最後は多書の時間。約10 分。多話のときと同じテーマで書く。最初は間違いは消しゴムで消していたが、消しゴムで消す時間がもったいなので、線を引いて間違いを消し、間違った語数も「英語を使おうとした」ということでカウントすることにしている。 坂本先生の授業における「多書三原則」は、 1. 辞書を引かない( Japanese→Easier Japanese→Englishのススメ) 2. 間違えてもよい 3. 日本語まじりでもよい *ただし、語数をカウントする。04?20分Reading Gym 入試対策長文問題20?35分多話タイム35?45分多書タイム多書タイム。多話タイムで話したことも合わせて書く。多書を始めたころに書かれたもの(左)と、多書の授業2 年目のころに書かれたもの(右)を比較すると書かれた語数が格段に増えている(2012 年度卒業生の記録)。