多聴多読マガジン 9月号別冊 英語の多読最前線 試読

多聴多読マガジン 9月号別冊 英語の多読最前線 試読 page 18/30

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概要:
36坂本彰男先生が多読に興味を持ち始めたのは、『快読100万語―ペーパーバックへの道』(酒井邦秀・著 ちくま文庫)を読んだのがきっかけだ。以来、ご自身でも1,000 万語以上読み、多読は効果があると確信し、語学....

36坂本彰男先生が多読に興味を持ち始めたのは、『快読100万語―ペーパーバックへの道』(酒井邦秀・著 ちくま文庫)を読んだのがきっかけだ。以来、ご自身でも1,000 万語以上読み、多読は効果があると確信し、語学の習得には、最初に単語や文法の習得から始める演繹的な方法ではなく、大量のインプットを通してたくさんの事例に触れながら単語や文法を自ら体得していく帰納的な方法のほうがより自然なのではないか、と考えるようになった。そして、授業でも多聴・多読を取り入れ、できるだけインプットの量を増やそうと努めてきた。しかし、「インプットだけでは足りない。多聴多読をしつつも、4 技能を同時に学べる方法はないか」と考えるようになった折、武庫川女子大学附属中学校・高等学校の安福勝人先生(→ p.34)が多書の授業をやっていることを知り、刺激を受け、坂本先生の多聴・多読・多話・多書フル回転の授業が始まった。最初はインプットが十分にされないままアウトプットしすぎたという反省がある。インプットが足りない生徒はアウトプットをしていても、英語のつたなさが抜けきらない。つまり、英語の質がよくならないのだ。インプットとアウトプットの比率は、「100 対1」くらいがちょうどよいのではないか、と現在では思っている。Fluency First: 多聴・多読から多話・多書への確実な流れを作る福岡女学院のみならず、福岡県を中心とする九州地区でも多読を牽引する坂本先生。ESS の顧問も務めている。?福岡女学院中学校・高等学校 坂本彰男先生(福岡県・福岡市)?4 技能を同時に学べる方法を探って5,000 冊の多読関連の蔵書を擁する図書館。図書館の存在は多読の授業に非常に重要。図書館には生徒が書いたおすすめ本の紹介が掲げられている。吉村豊子先生(国際交流委員長・英語科教諭)の授業風景。ここにも2,000 冊の蔵書が揃っている。蔵書のテキストに付属する音声はほとんどパソコンにインストールされている。パソコンの画面には音声を聞きテキストの文字を目で追いながら、声に出してみようという先生の指示が表示されることも。多読の授業の中心は約50 台のPC が並ぶLL 教室