多聴多読マガジン 9月号別冊 英語の多読最前線 試読 page 13/30
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の一部に組み入れている学校もある。多読はある程度の期間続けることによって英語の基礎力・総合力の向上を促す学習法であり、ごく短期的な試験対策には向いていない学習法だといえる。学校教育の中では効果がないと....
の一部に組み入れている学校もある。多読はある程度の期間続けることによって英語の基礎力・総合力の向上を促す学習法であり、ごく短期的な試験対策には向いていない学習法だといえる。学校教育の中では効果がないと判断されると採用しにくいのも事実だろう。授業の効果測定を、長期にわたって、英検、GTEC、TOEIC などの外部試験を用いて行い、明確な効果を公表している学校が複数現れてきている。多読の効果が客観的なデータとして公表されていけば、その学校だけではなく、さらに関係者全体に波及するだろう。小中高のほとんどの学校で、多読図書に付属する音声を用いた聞き読み(音声を聞きながら本を黙読する)、パラレルリーディング(音声を聞き、本に目を通しながら、声に出して読む)、学校によってはシャドーイング(本は開かず、音声のみを聞いて音声について声に出す)まで行っていた。ひとりひとりCD プレーヤーを使ったり、LL教室(コンピュータ教室)でパソコンにインストールされている音声を聞いている。小学校ではフォニックスを取り入れる動きがあるが、フォニックスの前に音声を十分にインプットしておくことの重要性が指摘されている。多読は本を読む・借りるという行為が発生するため、図書館とは相性がよい。多読図書の管理も図書館の協力が得られるとスムーズになる。図書館側からも図書館の本がどんどん貸し出されていくことは図書館自体の活性化につながり、歓迎されることだろう。多読の授業が継続的に行われている学校は、図書館との連携もスムーズに行われ、地域との連携にまで広がっている。文科省も外国語教育においてコミュニケーション重視の方向へ大きく舵をきり、学校教育の中でもアウトプットの力を養成していくことが強く望まれてきている。多聴多読で十分な素地が作られているならばアウトプットはやりやすい。多話多書の実践を行う学校が増えてきている。113 多読の効果測定4 多聴の重要性5 図書館との連携6 多聴多読にプラスして多話多書も