ブックタイトル多聴多読マガジン Vol.77_2019年12月号 試読

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多聴多読マガジン Vol.77_2019年12月号 試読

2019 DECEMBER 1156   コンテンツ・シャドーイング音声がある程度聞き取れてきたら、意識を意味に向けてみましょう意味を取りながらシャドーイングします。音だけに意識を向けてシャドーイングしているときとは違った負荷がかかるのがわかるはずです。意味内容を理解しながらのシャドーイングということで、これを「コンテンツ・シャドーイング」といいます。声の大きさはマンブリング程度で構いません。シャドーイングしながら、同時に意味がスルスルと取れてくる快感を、ぜひみなさんにも知ってほしいと思います。 このコーナーでは、数あるリスニング訓練法の中でも、特にシャドーイングを中心にしたトレーニングで、リスニング力アップに取り組んでいただきます。以下に無理なくシャドーイングに取り組むための標準的な6 つの段階を示しました。 ただし、それぞれの段階はみなさんの気分や時間的な制約によって自由にアレンジして構いません。慣れてきたら、自分に最も合うやり方を工夫してみてください。独自の練習方法がデザインできれば、あなたはもう十分なエキスパート・リスナーです。5   プロソディ・シャドーイングテキストは見ずに、できるだけ正確に聞こえてくる音を再現しましょうテキストは見ずに、聞こえてくる音声の特徴を正確にとらえようとするシャドーイングを「プロソディ・シャドーイング」といいます。いわゆる「シャドーイング」です。途中でつまずいても構いません。聞こえてくる箇所から素早く追いついて、すぐに再開しましょう。意味を取ることを重視するか、正確な音の再現を重視するか、迷うこともあるでしょう。この段階では、正確な音声の再現により意識を置いてください。とはいえ、意味の把握をおろそかにしてよいわけではありません。正確なリスニングは正確な音声の把握に支えられているので、この段階では特に、正確な音声の再現を大事にしてほしいのです。つまり、「意味はあまり気にしないでおこう」というスタンスです。4   シンクロ・リーディング音声を聞きながら、テキストを音読しましょう シンクロ・リーディングでは、下記のふたつがポイントです。1)音声に遅れずについていくこと2)音の強弱やイントネーション(プロソディックな特徴)をつかむこと 音声を聞きながらテキストを音読するわけですから、一見やさしそうですが、意外と音声と自分のリズムが合わないことが多く、慣れるのに時間がかかるかもしれません。それでも発音をよくしたいという方には、シンクロ・リーディングは大変有効です。口を大きく、柔軟に使うことを意識してください。なお、通訳トレーニングではこの方法を「パラレル・リーディング」とも呼びます。リスニング、シャドーイングのためのなま素材