ブックタイトル多聴多読マガジン Vol.77_2019年12月号 試読

概要

多聴多読マガジン Vol.77_2019年12月号 試読

104 2019 DECEMBERここでは、従来の動画を用いた字幕なし学習とは一線を画する「字幕なし多観」の考え方を解説し、おすすめのYouTube 動画などを紹介します。世の中の英語学習者にとって「字幕なしで英語の映画やドラマを楽しむこと」は究極の憧れかもしれません。そんな楽しみ方をいつかこの手につかみたい！　でも、とんでもない努力が必要ということになっています――世間では。インターネットで〈字幕なし　映画〉と検索するとブログがいっぱい出てきますが、「少なくとも上級以上の英語の力が必要で、リスニング力や発音も並々ならぬ鍛え方が必須」などと書いてあります。それらを読むと「字幕なし視聴」なんて常人には不可能に思えてきます。手を出す人が滅多にいないのも当然です。ところが、英語の映画やドラマをもう何年も字幕なしで楽しんでいる人が私の回りには何人もいます。その人たちと「世間」とはどう違うのか？　その違いを確認して乗り越えることができれば、「字幕なし多観」は今すぐにでも可能ではないのか？　これまで世の中で難しいとされていた「字幕なし視聴」とこれから紹介する「字幕なし多観」※との大きな違いはふたつだけです。ひとつは、暗記やトレーニングといった面倒なことを一切しないこと、もうひとつは、面白い動画やドラマや映画を山のように楽しむこと、です。ふたつとも大変な「発想の転換」ではないですか。暗記とトレーニングを意識的に捨てるのは至難の業。そこで、知らないうちに捨てることができる入り口をふたつ紹介します。ひとつは、子どもの心に戻ってゼロから始められること。もうひとつは、大人のまま始められることです。両方試して、あなたに合ったほうを採用してください。両方を混ぜてもいいですね。文／酒井邦秀（NPO 多言語多読理事）今すぐやってみよう！字幕なし多観「字幕なし」なんて夢のまた夢?!特別記事※たくさん観ることをここでは「多観」と表現します。なお、「多観」に適した動画の選定および紹介はNPO 多言語多読事務局のJ さんとk さんにお願いしました。