ブックタイトル多聴多読マガジン Vol.77_2019年12月号 試読

概要

多聴多読マガジン Vol.77_2019年12月号 試読

2019 DECEMBER 101①伝えたいのは、私たちは見張ってるよということです。②すべてが間違ってます。私はこんなところに来ていないで海の向こう側の学校にいなければいけないんです。③それなのに、あなたたちは希望を求めて私たち若い人たちのところにやって来る。よくそんな図々しいことができますね。④あなたたちは中身のない言葉で私の夢を奪い、私の子ども時代を盗んだんです。それでも私はまだ幸運なほうです。⑤人々は苦しんでいます。死にかけています。生態系全体が壊れていっています。⑥私たちは大量絶滅の入り口に来ています。それなのにあなたたちはおカネのことと永続する経済成長というおとぎ話をすることしかできない。よくそんなことができるものですね。2019 年9 月23 日に行われた国連気候行動サミットで、スウェーデンの高校生環境活動家グレタ・トゥーンベリさんが演説。温室効果ガス排出問題への取り組みが遅々として進まない現状にストレートな怒りをぶつけ、話題になりました。ここではその国連演説の一部を抜粋します。グレタ・トゥーンベリさんの自転車。「気候危機は危機として扱わなければならない！　気候問題は選挙の最大の争点である！」と書かれている（写真左）。／スウェーデン議会の前でデモ板を掲げるグレタ・トゥーンベリさん（写真右）cSalgo60, Anders Hellberg /CC-BY4.0 / Wikimedia