ブックタイトル多聴多読マガジン Vol.75_2019年08月号 試読

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多聴多読マガジン Vol.75_2019年08月号 試読

10 2019 AUGUSTInter view添削も和文英訳もしない画期的な英作文「TAGAKI」。この学習法を生み出すのに3年かけたという松香洋子先生に、TAGAKIの理念についてお話をうかがいました。松香:TAGAKI(多書き)とは、一言で言えば「英語で自分を表現することを学ぶための、ボルダリング競技みたいなもの」です。ボルダリングでは、足場を左右の手でつかみながら、自力で登って行きます。指導者は声をかけたり、励ましたりはできても、いっしょに登ることはできません。多読もそうですよね。自分の力で本を読んでいく。TAGAKIも同じ。言わばアクティブ・ラーニングの実践です。TAGAKIでは「考える→書く→伝える」をトピックごとにくり返すことで自分の意見を持ち、英語を書けるようになります。日本の英語教育では、文法主体の学習となりがちですが、「今日はcan だけを使って話しましょう」と言ってもそのような会話は実際にはありません。そこでTAGAKI では文法ベースではなく、トピックベースで学習を進めます。トピックが上位で、その話題を話すのに必要な文法は下位にあるという考え方です。TAGAKI は各ステップごとに30 トピックあります。最初は10 語前後の文からスタートして50 語前後の文まで、つまりTAGAKI 10・20・30・40・50 までで全150 トピックあります。自力で英語を書く力をつけるための足場として、メンタル面と英語面の2種類(右図)を用意しました。この足場を使って登り、頂上を目指しましょう。どうして2 種類必要かというと、多くの日本人が抱える英語で自分を表現するときの「ためらい」や「無自覚な感情」を整理しないと、英語面だけを鍛えても頂上に登れないからです。そこでメンタル面の課題には、日本人が苦手な「自分の考えを即断即決すること!」(え~、う~と言葉につまらない)、「肯定か否定かをハッキリさせる」といったテーマを入れています。特に日本人はNo と言うのが苦手ですよね。その場の空気を読んでI don’t think...(私は~とは思わない)と言うのをためらう同調圧力の強い社会ですから。TAGAKI とは、ボルダリング競技である?!自力で英語を書ければ、自信を持ってもっと話せる!