ブックタイトル多聴多読マガジン Vol.73_2019年04月号試読

概要

多聴多読マガジン Vol.73_2019年04月号試読

32 2019 APRILStep 1 で語数が少なく、挿絵や写真が助けになる読みやすさレベル0（YL0.9以下）の本に慣れると、長めの本が読みにくく感じるかも知れません。英語をサクサク読めるからこそ、「読み方がぎこちない、楽しくない」という感覚もわかるのです。この感覚を大切にしてください。読みにくかったら途中でやめてもいいのです。自分にとって読みやすい本に戻るのは英語力の土台作りになります。とにかくスムーズに読めたら続ける、そうでなければ違う本を選ぶこと。自分の感覚で選んでいくと、長さを感じずにサクサクと楽に読める本に早く出会うことができます。読みやすさレベル1（YL1.0-1.9）の本を読み始める際、同じ登場人物で構成される段階別シリーズでレベル上げするのがおすすめです。語数の少ないレベルから始まるシリーズも、上のレベルでは総語数1500 語～3000語になっていきます。例えばFoundations Reading Library（FRL）はLevel 4 で1200 語程度、Level 7 では3000 語近くになります。単語や構文がやさしいままに、長めの本を読む第一歩になります。Building Blocks Library（BBL）も登場人物が成長し、Level 9 は3000 語を超えて、YL1.8 程度。また絵本シリーズのOxfordReading Tree のStage 8、9（ORT8、9）は1200 ～1500 語になります。YLは高めですが、おなじみの登場人物のストーリーなので楽しく読めるでしょう。英語学習者向けのグレイデッドリーダー（GR）シリーズは、最初のレベルが1000 ～ 2000 語のものが多いです。学習者向けに語彙や文法を制限しているGR で、少し長めの本に挑戦しましょう。Oxford Bookworms Library（OBW）、 Macmillan Readers（MMR）、Pearson English Readers（PER）などのシリーズは、レベルも冊数も多くそろっています。例えばCambridgeEnglish Reader のStarter（CER0）は語数が約2000 語ですが、200 ～300 語の短い章に分かれ、全ページに挿絵があるので読みやすく感じるはずです。ノンフィクションは興味を感じる章だけ拾い読みしても良いでしょう。Step 2文・神田みなみ（千葉県立保健医療大学教授）1500 語以上の本を読むには？読める・読めない、の感覚を大切に！シリーズものやGR でレベル上げしていこう！読書スタミナ強化編●右のリストの略称の対応表ORD4 : Oxford Read & Discover Level 4CDIR1 : Cambridge Discovery Interactive Readers Level A1