ブックタイトル多聴多読マガジン Vol.72 2019年02月号試読

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多聴多読マガジン Vol.72 2019年02月号試読

2019 FEBRUARY 11特集 ● 発音とリスニングから学ぶ! 本格イギリス英語Track 03:heart hair chairTrack 04:hard were pure more chair bar英米で発音が違う代表例のひとつは、母音の後ろ側にあるr([?]※)の発音の有無です。米国英語(以下AE)では、文字にあるrは発音しますが、英国英語(以下BE)では発音しません。この[?] は、AEらしさの大きな特徴です。こもった音質ながら、よく響きます。現れる頻度も高いため、耳によく残ります。[?]は、口から力を抜き、舌全体をのどのほうに軽く飲み込むような感じで後ろに引っ張って出す母音です。一方、BEでは、母音後のrを発音しないため、スッキリと聞こえます。Track 04のmoreやchairなどの音声は、とりわけあっさりしています。[??](「オア」)、[??](「エア」)などの二重母音は、現在、長母音[??](「オー」)、[??](「エー」)と発音されるのが普通だからです。この他、doorは「ドー」、floorは「フロー」、airは「エー」となります。知っている単語なのに、聞き慣れない響きのために、わからないということが起こりえます。Track 03でナレーターが発音している r(アール)も、似たような例です。「アール」の「ル」に当たる音(米音の[?])がないため、単なる[??] となっています。音だけで聞くと、rと結びつかないかもしれません。【訳】興味深い点、発音についてです。差し当たってR、T、A の3 つの音について見てみましょう。みなさん、私がアメリカ人じゃないってことは心に留めておいてくださいね、でも、やってみましょう。R の音はアメリカ英語ではより強く発音されます。例えばheart、hair やchair のようにです。イギリス人ならheart、hair、chair のように言います。R の音が強くない(注:実際には「強くない」というより「発音されない」)ことに注意してください。(T の音に関して)アメリカ英語では、単語の真ん中(のT)は早いD のように発音されます。例えば、better、water、title のようにです。イギリス人はbetter、water、title と言います。T 音はいくつかの単語ではもっと強くなるので注意してください。A の音はイギリス英語とアメリカ英語では違う風に発音され、単語ごとに異なっています。ですから例えば、glass、grass、ask のようになります。イギリス人はgrass、glass、askと言います。違いを聞いてみてください。アメリカの人々は口をより大きく開け、イギリス人はそうでないのでこのようなことが起きるのです。※母音の後ろのrは、以前は[r] という発音記号が使われていました。ですが、[r] は子音を表す記号です。母音の後ろのrは母音の一部であって、子音ではありません。ですから、母音記号を使うほうが適切なのです。そのため最近は、母音記号[?] を使います。例えばhard のAE の母音は[??] となります。この表記だと、この母音が二重母音だということがよくわかります。特徴? イギリス英語は母音の後のRは発音しない。※左に挙げているのはTrack03、04 の中で下の解説でふれる音を含む単語です。日本語訳:編集部(以下19 頁まで)