ブックタイトル多聴多読マガジン Vol.71_2018年12月号 試読

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多聴多読マガジン Vol.71_2018年12月号 試読

20 2018 DECEMBER#3 知っておきたい単語のニュアンス『ダウントン・アビー』*で、ロバート(グランサム伯爵)が妻のコーラの部屋にやってきてふたりが話し始めるシーンより。〈Downton Abbey s1-1〉Cora: By the way, O’Brien says Bates is causing alot of awkwardness downstairs. You may have to dosomething about it.Robert: She’s always making trouble.Cora: Is that fair when she hasn’t mentioned it beforenow?コーラ:ところで(侍女の)オブライエンの話だと、(従者の)ベイツが下でいろいろと厄介なことを起こしているそうよ。それについてあなたに何かしてもらわないと。ロバート:オブライエンはいつも問題を起こしてばかりいる。コーラ:それって公平(な見方)かしら? 彼女だって今までそのことにふれずに(我慢して)いたっていうのに。Track07She’s always making trouble.彼女はいつも問題を起こしてばかりいる。ロバートとしては、「文句を言っている侍女オブライエンのほうこそ、いつも問題を起こしてばかりいるじゃないか」という気持ちなのです。ロバートのオブライエンに対するイライラ感が、〈always +進行形〉によく出ています。alwaysは「いつも、常に」という頻度を表す副詞です。S(主語)+always + V(動詞)の形なら、「Sはいつも~する」、Vが進行形なら「いつも~ばかりしている」、つまりその人の「癖」を表現していることになります。必ずしもマイナスの表現ばかりではありませんが、口調や文脈によっては話者がそのことに不満を感じているというニュアンスが出るわけです。He’s always late.(彼はいつも遅れる)、She’s always complaining.(彼女はいつも不満ばかり言っている)、She’s always bragging about herboyfriend.(彼女はいつも彼氏の自慢ばかりしている)のように使います。このように〈always +進行形〉を使うと、「うんざり」した感じのニュアンスを出すことができます。