ブックタイトル多聴多読マガジン Vol.70_2018年10月号 試読

概要

多聴多読マガジン Vol.70_2018年10月号 試読

10 2018 OCTOBERここでは音読を通じて「英語回路」を育成する仕組みや、音読トレーニングの具体的な手順について解説しています。正しい手順を理解して、1 日10 分の音読習慣を身につけましょう。「英語回路」とは、脳科学者である東北大学の川島隆太教授の言葉で、日本人の英語学習者が後天的に獲得する、英語を使うときに働く脳の機能のことです。英語と日本語は語順が違います。ですから、単語と文法の知識を増やし、英文を日本語に訳せるように勉強しても、英語のまま理解できるようにはなりません。英語を日本語に置き換え、脳の日本語回路を使って理解できるようになるだけです。例えば、This is the book that I bought yesterday.を日本語回路で読めば、「これは（This）、昨日（yesterday）、私が買った（I bought）、本（thebook）、です（is）」となり、目が英文を前後することになってしまいます（下図）。文／鹿野晴夫（英語& スキルトレーニングBizCom）「英語回路」を育成するには？I n tro d u c tio n「英語回路」で、英語を英語の語順で理解するThis is the book that I bought yesterday.日本語回路を使って理解することも可能ですが、読むのにとても時間がかかってしまいます。一方、英文を聞く場合は、相手の話すスピードにあわせて理解しなければなりませんし、耳を前後させることもできませんから、聞き取りは困難です。① ⑤ ④ ③ ②