ブックタイトル多聴多読マガジン Vol.70_2018年10月号 試読

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多聴多読マガジン Vol.70_2018年10月号 試読

2018 OCTOBER 31特集●始めよう!音読習慣ます。日本人は、2歳くらいで周りの人が話すのを聞き始め、3歳で意味のある文を話し始め、4歳で読み始めますが、まだ黙読はできません。黙読ができるのは、小学校で教科書を音読し、2年生になる頃です。音読を続けると、文字を見るだけで、脳の音声領域が反応するようになり、黙読できるようになるのです。この原理は、英語でも同じです。脳の音声領域が反応すると、黙読できる(内容が理解できる)のはなぜでしょう? 子供は、親から「マンマよ」という具合に、食べ物を見せられながら話しかけられることで、音(リズム)と絵(イメージ)を結びつけて、聞けるようになります。次に、頭にあるイメージをリズムで伝えることで、話せるようになります。読む際は、音読することで、文字をリズムに変換し、イメージを浮かべて理解します。やがて、音読せずに、文字をリズムに変換できるようになり、黙読するだけでも内容が理解できるようになるのです。ですから、音読できない英文は黙読(速読)もできない(意味がわからない)のが自然です。反対に、黙読できる英文は、音読もできますし、耳で聞いてもわかるのです。ネイティブ・スピーカーが、黙読(速読)する際に、文字をリズムに変換するのは、単語の単位ではありません。実際に話される際と同様に、意味の区切り単位で、リズムに変換しています。意味の区切りとは、「誰が」「どうした」「誰に」「いつ」「どこで」「どんなふうに」といったことです。日本語で、「私は毎日テレビを見ます」であれば、「私は / 毎日 / テレビを /見ます」というリズムが最小単位です。人によって「私は毎日 / テレビを見ます」と言うかもしれませんが、「私 / は / 毎 / 日 / テ / レ / ビ / を / 見 / ま /す」とは、言いませんよね。アメリカでは、毎日の音読を小学校の6年間続けます。ですから、文字を見れば、自然にリズムに変換できます。では、英語のネイティブ・スピーカーでない私たちが、文字(英文)をリズムに変換できるようになるには、どうしたら良いのでしょう? それは、毎日10分で構いませんから、音読習慣を作り、リズムを意識して、音読・速音読を行うことです。これに、速読(黙読)の実践としての多読が加わることで、リーディング力が開花します。単語ごとに区切って音読してはいけない!