ブックタイトル多聴多読マガジン2017年8月号 試読
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多聴多読マガジン2017年8月号 試読
10 2017 AUGUST文/池田 敏(海外ドラマ評論家)動画配信サービスの活況などにより、今、「海外ドラマ」が熱い注目を集めています。海外ドラマを37 年以上見続ける海外ドラマ評論家の池田さんに様々な疑問をぶつけてみました。日本で見られる海外ドラマは韓流を除くと、多くがアメリカやイギリスで作られています。映画と同様、米英のドラマはほとんどのセリフが英語で、海外で高いニーズがあります。各国で字幕を付けたりセリフを吹き替えるのも、英語だと比較的容易だという事情も大きいようです。特に1990 年代以降、米英から海外に輸出されるドラマが増えたことによる経済効果は高く、映画に負けないスケールの多種多様なドラマが作られるようになりました。特に近年は海外でもウケるよう、米英の国民性を薄めたドラマも増えています。1960 年代、TV の黎明期にはたくさんの海外ドラマが輸入されましたが、国産番組が増えるにつれて人気が下がり、1970 ~ 1980 年代は激減。しかし1990 年代にBS 放送やCS(CATV)が始まって“ TVの多チャンネル化” が実現すると、CS でスーパーチャンネル(現・スーパー!ドラマTV)、FOX、AXN などの専門チャンネルが次々と生まれました。また、ノンストップ・アクション・ドラマ『24?TWENTY FOUR?』の大ヒットに『LOST』、『プリズン・ブレイク』、『HEROES /ヒーローズ』などが続き、DVD 業界でも人気ジャンルに。現在は動画配信サービス(→ p.32)でも人気の的になっています。I n t r o d u c t i o n なぜ今、海外ドラマが熱いのか?Q & A海外ドラマはどこがどう面白いの?日本で海外ドラマが増えた理由は?