ブックタイトル多聴多読マガジン Vol.62 2017年06月号 試読

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多聴多読マガジン Vol.62 2017年06月号 試読

10 2017 JUNE文・門田修平(関西学院大学・大学院教授)、構成・編集部最近、英語学習者以外にも知られるようになってきたシャドーイング*ですが、シャドーイングを続けていると、一体どのような学習効果があるのでしょうか。まずはシャドーイングの効果を知り、モチベーションの向上につなげましょう。 英語シャドーイングのトレーニングには、数多くの研究・実践から、主に次の3 つの効果があることが明らかになっています。①インプット効果:聞こえてきた音声を捉える能力(音声知覚)を鍛え、その結果リスニング能力(listening comprehension)を向上させます(→p.20)。②プラクティス効果:耳や目を経て知覚した英単語・英語表現・構文を、心の中でリハーサル(内的反復)する力を鍛え、知識として内在化(intake)する学習力(learnability)を育てます(→p.11)。③アウトプット効果:スピーキングにおける文の発話(sentence production)をシミュレーション(模擬的実行)し、結果的にスピーキング力を向上させます(→p.28)。 以上の効果を簡潔に示したのが、下の図です。なお、シャドーイングの3 つの効果は、おおよそ、①インプット効果→②プラクティス効果→③アウトプット効果の順に出現することがわかっています(→ p.30)。*シャドーイング:テキストを見ずに、聞こえてくる音声をできるだけ正確に再現する練習法です(p.114 ~115 も参考にしてください)。Unit1シャドーイングの3大効果シャドーイングを続ける利点とは?外的・内的リハーサルの高速化文発話のシミュレーション音声知覚の自動化リスニングスキルの向上語彙・定型表現・構文の内在化スピーキングスキルの向上シャドーイング