ブックタイトル多聴多読マガジン Vol.61 2017年04月号試読

概要

多聴多読マガジン Vol.61 2017年04月号試読

34 2017 APRIL1 万語以下の本なら自信をもって読めるようになったら、どんどん長い本に挑戦していきましょう。でも、無理をし過ぎてはいけません。疲れたときは、短い本に戻ってください。筆者の教えている多読教室でも、多くの生徒が1 万語を超す本を読めるようになって、多読が英語学習から英語読書に変化したと言います。1 万語を超す本だと、起承転結が無理なく展開され、主人公の感情描写も細かくなってきて、本当に楽しい読書になってくるのです。GR だとPearson English Readers Level 3 ～ 4（PER3-4）、CambridgeEnglish Readers Level 3 ～ 4（CER3-4）、Oxford Bookworms Stage 4～ 5（OBW4-5）、Macmillan Readers Pre-intermediate / Intermediate（MMR4-5）の多くが1 ～ 2 万語の長さになります。特にCER3-4、MMR4-5のサスペンスは展開が速く、はずれが少なくおすすめです。この長さだと、読むのに1 時間以上かかり、数日間にわたって読むことになるので、内容が自分に合っていない場合は読むのが辛くなります。もし4 分の1 程度読んで興味がわかないようであれば、その本はあっさりと途中で読むのをやめて、別の本にトライしてください。GR で2 万語ぐらいの本を読む経験を積んだら、ぜひ児童書やYA（YoungAdult）の本にも挑戦してください。最初に読む長編は、1 日?1週間で読み切ることが大事です。それ以上期間をかけると前のほうの内容を忘れてしまうからです。その点、長編の児童書は、3 ～ 6 万語ぐらいのものが多いので、1 分間に100 語程度の速度（分速100 語）で読んだとしても5 ～10 時間で読み通せます（この時点で分速150 語程度で読めるようになっていれば、3 時間から7 時間で読めます）。１週間あれば、このぐらいの時間は何とか確保できるでしょう。児童書は、Roald Dahl、Andrew Clements、Louis Sachar の著作が、英語がわかりやすく、内容も楽しくおすすめです。また、大人の方には、イギリスのQuick Reads のシリーズもおすすめです。読書が苦手な大人向けのシリーズで、内容は大人向けですが、1 冊2 万語弱で、2 時間程度で読み切れます。さあ、どんどん、本を読んでいきましょう！文・古川昭夫（SEG 英語多読教室主宰）多読の進め方Level41冊1万語超～1 万語超のGR に慣れたら、児童書やYA に挑戦!まずは１万語～ 2 万語のGRをたっぷり読もう!本格的な英語読書へUnit3