ブックタイトル多聴多読マガジン Vol.61 2017年04月号試読

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多聴多読マガジン Vol.61 2017年04月号試読

20 2017 APRIL多読がめざす読み方は、自然で楽な読み方です。自然な読み方とは、自分の母国語(第一言語)である日本語で本を読むときのやり方です。日本語の本を読むときには、頭の中は日本語だけ。いちいち私は理解できているのだろうかと自問自答などせずに、内容をつかんでいけますし、物語であればイメージとして光景が頭に浮かんだりします。自然な読み方とは、疲れにくい楽な読み方でもあります。面白ければ、時間を忘れて夢中になれるはずです。英語を英語のまま読んで、日本語訳はしません! 英語を英語のまま読むことが大切です。多読では英語を日本語に訳すことはしません。もちろん、とっさに日本語訳が頭に浮かぶことはあるでしょう。それはそれで置いておいて、英文に戻ってください。途中で止まって意識的に日本語に直すのはやめましょう。 頭の中で英語と日本語のふたつの言語をいったり来たりすると非常に疲れます。そして時間がかかります。多くを読むのも、速く読むのも無理です。英語だけで読めるようになると、本当に楽になります。レベル0の本で日本語に訳すクセからの脱却を!日本語に訳さずに英文を読むのは無理、あるいは難しいと感じたら、本のレベルが高過ぎるのかも知れません。ぜひ挿絵が多く、単語数が少なめのレベル0(YL0.1-0.9)の本を読んで、英語を英語のまま理解する、日本語訳せずにイメージでつかむ感覚を身につけていってください。短い英文、例えば、Good night! なら、日本語訳は必要ないことがわかるでしょう。そして英語のままで理解できない場合、日本語に直して「いい夜」としても意味はありません。それよりも、挿絵をよく見て、どのような状況でその表現が使われているかをつかむことが重要です。そうすると、ニュアンスも含めて意味が理解できます。その結果、自分でも使える英語表現を身につけることができるのです。英語の語順で読み、返り読みしない!多読では、英語の語順でそのまま読みます。返り読み、例えばMemory isdifficult to understand. をMemory(記憶は)、to understand(理解するのが)、difficult(難しい)と頭の中で日本語の語順に合わせて並び替えるのは、文・神田みなみ(千葉県立保険医療大学教授)多読の読み方ってどうするの?Unit 多読相談室2 QA 英語を、日本語の本と同じように読むことです。