ブックタイトル多聴多読マガジン Vol.59 2016年12月号 試読

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多聴多読マガジン Vol.59 2016年12月号 試読

Track 11 2016 DECEMBER 71英語のReaders は、当然のことながら、英米の作家の作品が多いですが、少ないながら、ロシア、アジア、アフリカ、中南米の作品もあります。今回紹介する、WhatMen Live by( 「人はなんで生きるか」)は、『戦争と平和』、『アンナ・カレーニナ』の作者として有名な、ロシアの文豪トルストイ(1828-1910)の短編小説です。靴職人のSimon は、貧乏で質素な生活をしていました。晩秋、Simon は、自分と妻のための冬のコートを買いに近くの町に出かけます。所持金は、3 ルーブルだけです(当時の1ルーブルはおよそ1,000円の価値と言われています。なお、1 ルーブル= 100 カペイカです)。足りない分は、お金を払ってくれないお客さんから代金を回収してコートを買う予定だったのですが、お客さんは払ってくれません。やけになって、ウオッカを飲んで家路についたSimon は、教会の扉の前にいた、若くてきれいな素っ裸の青年Michael を保護し、家へ連れて帰ります。実は、その青年は人間ではなく、神を怒らせて、罰として地上に降りてきた大天使Michael でした。Michael は、Simon の家にいる間に、神からの問いの答えを探していきます。トルストイは、万人にわかるよう、わかりやすいロシア語で物語を書いたということですが、ここで紹介する英訳版も、平易な英語で書かれており、読みやすいです。本誌では、前半部のみ掲載しています。最後まで読みたい方は、Happy ReadersGrade 3 の Tolstoy’s Short Stories (韓国のELT 出版社Happy House 社刊)を購入して読んでみてください。本話と「イワンのばか」が収録されています。(古川昭夫/ SEG 英語多読教室主宰)#03 What Men Live byOriginally written by LevNikolayevich TolstoyRetold by Brian J. Stuartc 2005, Darakwon, Happy HouseTrack11-12本誌に掲載されている語数876 語1分間に話される語数(WPM)約143 語読みやすさレベル(YL)2.5リスニングレベル(LL)3.6from Tolstoy’s Short Stories