ブックタイトル多聴多読マガジン Vol.59 2016年12月号 試読

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概要

多聴多読マガジン Vol.59 2016年12月号 試読

 日本の英語教育では、長期にわたって「読む・聞く」といった受け身の英語が中心で、「書く・話す」といった発信の英語が手薄になっていました。それでは、「書く・話す」をもっとしっかりやればいいのかと言うと、話はそう単純ではありません。 実は日本でも、英語を書いたり話したりする機会は決して少なくありません。しかし残念なことに、日本では「書く=和文英訳」で「話す=英会話(あいさつや決まり文句)」になってしまっています。   書けない英語は話せない。私はそう思っています。 英語を話そうとすると、あいさつや決まり文句は別ですが、しっかり自分の考えを相手に伝えようと思った途端に言葉に詰まってしまいます。原因は、自分の考えが整理されていないからです。母国語であれば、相手が「察してくれる」こともあるでしょう。英語ではそうはいきません。 5行エッセイは「英語で自分の考えを整理する道具」です。整理した自分の考えを頭の中の引き出しに入れておくことで、必要な時にそれを取り出すことができるようになります。必ずしも暗記する必要はありません。その方法を紹介しましょう。 まず、5行エッセイを作ります。テーマは何でも構いません。唯一の条件は「自分が興味を持っていること」です。自分の故郷、自分の趣味、好きな食べものなど、自由に発想してください。これらはすべて形を変えた自己紹介になります。英語で、いくつものバージョンで自己紹介ができたらすばらしいですね。 5行エッセイでは、「シンプルな文を作る」ことがルールです。理由は「書くのも話すのも楽」だから。そして、シンプルな文は相手にとっても「聞くのが楽」です。シンプルな文を作るコツは、複雑な接続詞を使わず、ひとつの文を、ひとつの主語とひとつの動詞で作ることです。5 行エッセイを会話につなげる方法Column●暗記ではなく、自分の考えを整理しておこう!30 2016 DECEMBER