ブックタイトル多聴多読マガジン Vol.58 2016年10月号 試読
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多聴多読マガジン Vol.58 2016年10月号 試読
2016 OCTOBER 11特集 ● ゼロから始める!英語シャドーイング① 英語のアクセントは強弱で表される アクセントとは「音の際立ち」のことです。日本語では「はし」、「はし」のように音の高低によって際立つ音を表しますが、英語では chopsticksのように音の強弱で際立つ音を表します。強く音を際立たせることを、強勢(ストレス)を置くと言います。 chopsticksは2音節の単語なので母音がふたつ含まれますが、音節数がいくつあっても、最も強い強勢(第一強勢)が置かれるのは1か所だけです。辞書では chop・sticksのように第一強勢に「 ?」がつけられ、第二強勢がある場合は「 `」という印がつけられています。 語と語が並んで句や文のまとまりになったとき強勢が置かれるのは内容語です。内容語とは、名詞・動詞(be動詞以外)・形容詞・副詞のように、それ自体が意味を持つ語です。一方で、冠詞・be動詞・前置詞・代名詞のような機能語には、原則として強勢が置かれません。ただし、p.24の#1のように、その語に特別な意味を持たせて強調したいときには、機能語にも強勢が置かれることがあります。②イントネーションが意味上の区切りや話者の感情を表す イントネーションとは、音の高さの変化によって表される、ことばのメロディのようなものです。大きく分けると、下降調は「完結」の意味をともなって肯定文や命令文の文末などに現れ、上昇調は「未完結」の意味をともなって疑問文や、文の途中でフレーズを対比させたり列挙したりするときなどに現れます。 英語初習者の音読を聞いていると、ひとつの文の中でフレーズの区切りごとに一貫して下降調になったり上昇調になったりしている音声がよくあります。文中の区切りで下降調のイントネーションを用いると、その先にまだフレーズが続くということがわからなくなってしまいます。逆に、すべての区切りを上昇調で話すと自信がないように聞こえたり、流行の若者言葉をわざと真似ているように聞こえてしまいます。 また、音の高さの変化の度合いに、怒りや驚きのような感情が表されるこシャドーイングのための3 つのコツ