ブックタイトル多聴多読マガジン Vol.58 2016年10月号 試読

ページ
16/34

このページは 多聴多読マガジン Vol.58 2016年10月号 試読 の電子ブックに掲載されている16ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

多聴多読マガジン Vol.58 2016年10月号 試読

34 2016 OCTOBER Track 10本書は、イギリスの小学校教科書Oxford Reading Tree Stage 8 の一冊です。タイトルのThe Kidnappers はどんな意味なのでしょうか? 冒険ができるマジック・キーが光り、主人公の少年キッパーとそのおもちゃたちは、楽しいテディベア・ピクニックに出かけます。877 語の絵本の中に、起承転結のある冒険物語がつづられています。順を追って、英文のお話を読むことに慣れていきましょう。単語の意味を、絵を見て想像できるのも絵本のよさです。いくつか例をあげましょう。p.39 のwhizzed は、グルグル回っている絵があることから、何となくイメージできます。ここでは動詞で使われていますが、名詞では「才能のある人」などの意味で口語で用いられます。p.54 The carsped away. では、車の様子を絵から読み取ることで、sped の意味を理解しましょう。p.38 Be quick, or it will be too late.はor が「……、さもないと……」を示し、「急ごう、そうでないと遅れるよ」という意味。「急ごう」もHurry up ではないパターンに出会えて新鮮に読めることでしょう。p.65 I can’t wait to tell Biff and Chipabout it. のcan’t wait「待ちきれない」も覚えておきたい表現です。感嘆符「!」や比較級を使った“Faster,faster”(p.55)で、緊迫した状況が描写されています。nasty、greedy などの形容詞からは、詳細なニュアンスが伝わってきます。英語の音とリズムをとらえるには、まねして発音してみるのが一番効果的です。たとえば、glow「光る」とgrow「成長する」は、下線部の音が違いますが、音声を何度も聞くことで、発音にも自信がつくでしょう。本書が終わったら、同じステージの他の5 冊をおためしください。(宮下いづみ/田園調布雙葉中高・武蔵野大学 非常勤講師)#01 The KidnappersWritten by Roderick HuntIllustrated by Alex BrychtaOxford Reading Tree Stage 8c Oxford University Press 1996First Published 1996Track10-13本誌に掲載されている語数877語1分間に話される語数(WPM)約103 語読みやすさレベル(YL)0.9リスニングレベル(LL)1.9