ブックタイトル多聴多読マガジン Vol.57 2016年08月号 試読

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多聴多読マガジン Vol.57 2016年08月号 試読

Interview 2日本酒をすすめるなら、まずは純米酒を!近年、海外でも大きな注目を集める「日本酒」。しかし、いざ海外の方に日本酒の種類や味のちがいを説明するとなると…。海外展開も積極的いまよつかさに行う新潟の酒造「今代司酒造」のジェロムさんにお話を伺いました。ジェロム・レイド(Jarom Reid)今代司酒造広報担当純米酒や吟醸酒のちがいを英語で説明するには?海外の方に日本酒について説明するときは、日本酒は、drink like a wine(ワインのように飲みます)、つまり、香りを楽しみながらゆっくり飲むと説明します。一方でit’s made like beer.(それはビールのように作られています)と説明します。日本酒は、米と麹(maltedrice)と水を主な原料に醸造(brew)したものですから、ビールやウィスキーと同じく、醸造酒に分類されるからです。日本酒のなかでも、アルコールを添加せずに純粋に米と麹と水だけで醸造したものは純米酒(pure rice sake)と言います。米は中心になるほど雑味(offflavour)がなく、香り(aroma)が高くなります。米をさらに磨いて(polish)、精米歩合(rice remaining)の数値が低いほど高度に精米されたお酒になります。米を40%以上削ったものが吟醸(premium)で、50%以上削ったものは大吟醸(ultra premium)と呼ばれます。これに原料が米と水だけの純米酒をどの程度組合わせるかで、下表のように区分されます。味については好みがありますが、純米酒のほうが旨味(umami)や風味(savory flavor)が感じられ、吟醸酒や大吟醸は香り(aroma)が強くなります。私の場合、海外の方には、まず純米酒をすすめるようにしています。米の旨味がしっかりしていて入門者にもわかりやすく、値段もお手頃ですからね。これだけは気をつけたい、日本酒の3つの注意点海外の方に日本酒をすすめるときに注意していただきたい点が3つあります。まず、1高いお酒を温めないこと。普通酒を熱燗にして飲む分にはいいのです●日本酒の区分とその英語純米大吟醸酒ultra premium pure rice sake純米吟醸酒premium pure rice sake純米酒pure rice sake大吟醸酒ultra premium rice sake吟醸酒premium rice sake本醸造酒brewed sake普通酒ordinary sake28 2016 AUGUST