ブックタイトル多聴多読マガジン Vol.55 2016年04月号 試読

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多聴多読マガジン Vol.55 2016年04月号 試読

多聴多読の学習法編集部が提案する、多聴多読?つの心得『多聴多読マガジン』編集部では、多聴多読に関する次の5つの心得を提案しています。ぜひ学習の参考にしてみてください。心得?やさしいものから始める「洋書をまるごと一冊読んでみたい」と思って挑戦しても、多くの人が挫折してしまうのではないでしょうか。その大半の理由は、背伸びして難しい本を選び過ぎるから。あせらず、あえて「こんなの簡単過ぎる」と感じる本から始めましょう。やさしい英文をたくさん読むうちに読書スピードもあがり、いちいち和訳しなくても理解できるようになるはず。本を選ぶときは、YL(読みやすさレベル、右ページ参照)も参考にしてください。心得?単語の意味より、話の筋わからない単語があっても、いちいち辞書を引いて意味を確かめる必要はありません。少々、わからない単語があっても細かいことは気にせず、大きな話の筋や流れを追って読書の勢いを優先させましょう。すぐに辞書に頼らないくせをつければ、文脈から判断して、わからない単語の意味を直感的に推測できるようになります。日本語への直訳にこだわり過ぎず、英語に対する直感を磨きましょう。心得?7?9割の理解度でよい完璧主義はたいてい挫折します。多読の際は100%の理解にこだわらず、70%~90%の理解で十分と割りきって、とにかく1冊読んでしまいましょう。特に小説は、70%くらいの理解でも十分その世界を楽しめます。学習者用に文法や語彙が調整されたGraded Readers(英語学習者用の段階別読みもの、以下GRと略)を利用し、できるだけ多くの英語の本を読破してください。完璧ではなく、完了をめざしましょう。GRの場合は、8割以上の理解度で読めるレベルのものを選んでください。一般の英語の本(英書)の場合は、たとえ児童書でも日本人学習者にはなじみのない語彙(未知語)が出てくることも多いため、7割程度の理解度でも気にする必要はありません。心得?日本語に訳さない学校の授業では毎回、英文和訳をして意味を理解することが多かったかもしれません。しかし、和訳をして理解する方法だと、読書速度に限界があり、ちょっと複雑な英文になると途端に速度が落ちてしまいます。また、英文和訳は脳にかかる負担も大きく、英語の本を何時間も読み続けるのには不向きです。和訳せずに直読・直解し、返り読みせずに左から右に読んでいく習慣をつけると、30万語程度の多読で英文を英語のまま理解できるようになります。また、音声を聞きながら本を読む聞き読み(右ページ参照)をすると、日本語に訳す余裕なしに英語が進んでいくので、英語を英語のまま理解するのを促進します。6 2016 APRIL