ブックタイトル多聴多読マガジン Vol.55 2016年04月号 試読

概要

多聴多読マガジン Vol.55 2016年04月号 試読

Unit 1多読の基本文・西澤一（豊田高等専門学校教授）知識習得と和訳にこだわる限り、英文読書は楽になりません。しかし、中学３年間の英語教育を経た大人なら、やさしい英文で100万語読めば、英文和訳から卒業し、英文読書を楽しむスタイルに転換できます。ゼロ? 30万語、100万語読破までの手順Chapter 1ゼロ～1万語英語の絵本にふれてみる！最初は絵本から読み始めます。さし絵をよく見て紙芝居を楽しむように物語の流れ全体を味わいます（日本語の小説を読むとき脳裏に画像が思い浮かぶ人は画像を思い浮かべてみてください）。最初はテキストを隠し、さし絵だけで読んでみるのもいいでしょう。やさしい英文で100万語を読むためには、絵本を始め、やさしい英文図書の確保が必要になりますが、近年は、これらの英文図書を豊富に所蔵する図書館（公立、大学・高専）*1、ブッククラブや英語教室*2なども増えてきましたので、利用できないか調べてみましょう。Chapter 2 1～3万語英語で喜怒哀楽を感じよう！絵本の読み方を体験したら、シリーズ絵本をまとめて読んでみましょう。例えばOxford Reading Tree Stage 3～5（ORT3～5）なら各Stage 24冊、計72冊で計1.4万語（→p.11）、さし絵を楽しみながらゆっくり読んでも5時間程度で読めます。1冊300語以下とテキストが短いので、図書館で読むなら借りるよりも館内に腰を落ち着けて読むほうが早いでしょう。シリーズ絵本のメリットは、シリーズ全体でひとつの世界を形成し、背景知識（登場人物の名前、性格、交友関係など）が共通しているため、各タイトルを読み始めやすいことです。主人公の友達になったつもりで、喜怒哀楽をともにできれば最高です。Chapter 3 3～10万語1,000語以上の本に挑戦！シリーズ絵本に慣れたら、テキストの長さが500～1,500語と長くなるシリーズ後半も続けて読みましょう。例えば、ORT6～9なら計60冊でさらに5.5万語を読むことができます。いよいよ物語の鍵となるマジック・キーの登場で時空を超えた冒険旅行も始まり、楽しみの幅も広がります。ただし、テキストの長さが1,000語を超えるORT8、9が手強いと感じたら無理せず16 2016 APRIL