ブックタイトル多聴多読マガジン Vol.53 2015年12月号 試読

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多聴多読マガジン Vol.53 2015年12月号 試読

鉄則3核心を先に、説明は後からTrack07英語は結論や大事なことを先に言い、そのあとに理由や条件、具体例などの説明を述べることが多い言語です。細かい日本語のニュアンスをどう表現したらよいか悩む前に、まずは結論や要点をズバッと言い切ってしまいましょう。説明は後から「足し算」していけばよいのです。例えば次の日本語を英語で表すにはどうしたらよいでしょうか。道がぬれているので、足元に気をつけて!日本語で「道がぬれているので、足元に気をつけて!」という場合、日本語では通常、理由+結論(もっとも言いたいこと)の順番になります。日本語では、あとに来るほど重要な情報が現れる傾向があるためです。一方、英語ではこれが逆で、ほとんどの場合、結論(もっとも言いたいこと)+理由の順番になります。従って「道がぬれているので、足元に気をつけて!」を示すもっともよい表現としては、次のようになります。Watch your step! The road is wet.2つ目の文の前にbecauseを入れ、Watch your step because the roadis wet.と1文にすることも可能ですが、ふたつの文が因果関係にあることは文脈から明らかですので、略しても意味は通じます。無理に1文で言おうとせずに、2文に分けてスッキリ表現しましょう(鉄則2)。次の例はどうでしょうか。早く食べないと、学校に遅れるよ。「何々をしないと(条件)」「何々になる(結果)」という、条件と結果を示す例ですね。まず、この文で一番言いたいことは何でしょうか?「早く食べる」という行為を促したいというのが主な目的ですよね。英語で話す際は、まず「早く食べなさい」という大事なことを先に言ってしまってから、20 2015 DECEMBER