ブックタイトル多聴多読マガジン Vol.52 2015年10月号試読

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多聴多読マガジン Vol.52 2015年10月号試読

ヒラリー・クリントン立候補演説cHillary for Iowaヒラリー・クリントンHillary Clintonアメリカ合衆国の政治家・弁護士。1947年、シカゴ生まれ。上院議員、アメリカ合衆国国務長官を歴任。第42代アメリカ合衆国大統領ビル・クリントンの妻であり、1993年~2001年までアメリカ合衆国のファーストレディだった。2001年にアメリカの上院議員となる。2016年のアメリカの大統領選挙に出馬を表明。●スピーチの背景スピーチは、ニューヨーク市のルーズベルト島の南端、国連の向かい側に位置するフランクリン・D・ルーズベルト・フォー・フリーダムズ・パークで行われ、約5500人の聴衆が集まりました。ニューディール政策でアメリカを世界恐慌から救った「強いアメリカ」の象徴とも言えるルーズベルト大統領の偉業を称える公園をスピーチの場所に選んだところに、ヒラリー陣営の明確な方針と姿勢が示されています。【ココがスピーチのツボ!】正反対の立場の人物や考え方に的確に反論できれば、スピーチをより印象づけられます。ヒラリー氏はライバルである共和党の経済政策を何度も攻撃し、自身の立場の妥当性を訴えています。ここではルーズベルト大統領が掲げた機会の均等(equalityof opportunity)という理念をアメリカ社会の基本的な約束(basicbargain)として援用し、暗に共和党的なプラットフォームがアメリカ国民の大多数の人々の利益と相反するものであると示唆しています。【訳】日本語訳:山口西夏ヒラリー・クリントン:ルーズベルト大統領はすべてのアメリカ国民に各自の役割を果たすように呼びかけ、その呼びかけにすべてのアメリカ国民が応えました。彼はこう言ったのです。強くて豊かなアメリカを建設するためには何ら特別なものは必要ないと。つまり、必要なものは「機会の平等であり、働ける者には仕事を与え、生活保護が必要な人にはそれを与え、少数者の特権を廃止し(歓声と拍手)、すべての人のために市民的自由を堅持し(歓声と拍手)、より広範で常に向上する生活水準を達成すること」だったのです。私には、この考え方は今でもすばらしいものに思われます。(歓声と拍手)これこそ、この国が基本的に約束していることなのですから。あなたが自分の役割を果たすなら、あなたの生活はよくなるべきなのです。そして、すべての人が自分の役割を果たしたとき、この国もよくなるのです。2015 OCTOBER 101