ブックタイトル多聴多読マガジン Vol.52 2015年10月号試読

ページ
16/44

このページは 多聴多読マガジン Vol.52 2015年10月号試読 の電子ブックに掲載されている16ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

多聴多読マガジン Vol.52 2015年10月号試読

#01ScarecrowsTrack 18▼21読みやすさレベル(YL)リスニングレベル(LL)0.5総語数318語1.9wpm約94語Written by Roderick HuntIllustrated by Alex BrychtaOxford Reading Tree Stage 5 More Stories Bc Oxford University Press 1996First Published 1996Scarecrows(『かかし』)は、OxfordReading Tree(ORT)Stage5の作品です。scareは「びっくりさせる」、crowは「カラス」なので、鳥をおどすために雇われた人を指すのがその語源だとも言われています。The Wizard of Oz(『オズの魔法使い』)に出てくるかかしは有名ですね。本書には、かかしが古着を着せて作られている様子なども描かれています。本書から英語の細かいニュアンスを学ぶことができます。例えば、p.37のBiffwas cross.のcrossは「怒った、いらいらした」の意味であり、ここでは「交差した」ではありません。p.47のFred ran upto the scarecrows.「フレッドはかかしのところに走っていきました」という文では、upが使われていますが、「上の方向に走った」ということではありません。絵を見ると、「そちらのほうに向かっていった」ことがよくわかります。このように絵本を読むよさは、辞書を引かなくても、絵をよく見れば内容を理解できることです。また会話文は、そのまま日常生活で使える表現がたくさんあります。マジックキーを使って冒険するお話は、著者とイラストレーターが、子どもたちが本という安全な場所で、どきどきする冒険ができるように編み出されました。ORTでは、イギリスのごく一般的な家庭の様子が描かれています。ふたごのBiffとChipや、いつも三角のイヤリングをしているママなどのいるほのぼの一家です。朗読音声はイギリス英語とアメリカ英語がありますが、本誌ではイギリス英語のみ収録しています。318語のこのストーリーを、展開を楽しみながら読めるようであれば、次のステップアップは間近です。(宮下いづみ/SEG多読コース主任)34 2015 OCTOBER Track 18