ブックタイトル多聴多読マガジン Vol.52 2015年10月号試読

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多聴多読マガジン Vol.52 2015年10月号試読

特集|リアル英語リスニング7つのコツパターン1飲み込む音リアルな英語で頻繁に登場し、かつ日本人が苦手な音の代表はいわゆる「飲み込みの/t/」と呼ばれる、語尾で消える子音です。例えばtentという単語は日本語でも「テント」ですが、日本語のテントは英語としては悪い発音の見本のようなもの。tentをはっきり発音すれば[tent]であり、最初の/t/が強く歯茎の裏に叩きつけ息を出す破裂音でかなり強く響く音であるのに対し、最後の/t/はそこまで強く破裂させず、息を外に強くは出しません(日本語のように語尾に-toと母音はつけません)。さらにフレーズや文単位でも、t+d、t+thのように後続の語頭に同じような破裂音や破擦音(/?/、/?/)が続く場合は、自然な英語の流れで息を飲み込むことで一瞬の間が生じるような現象となります。具体的にはI can’t do it. / I don’t know about that.などは単語レベルで読むと[ai ka??nt du: it]や[ai do?nt nou abaut da?t]ですが、実際にはふたつの/t/を飲み込んで[ai ka??n*du: i*]や[ai do?n*nou abau*d??*]のような感じになり、ほとんどつながったように聞こえます。つながっているといっても、実際には/t/のところでは一瞬息か何かを飲み込んだような間が生じます。ネイティブの人たちはその間で、そこに何か飲み込まれた/t/などがあると直感的に感じ取れるのです。この/t/の飲み込み現象はくだけた日常会話でもっともよく見られる現象のひとつなので、しっかりとマスターしておきましょう。同じことは/t/以外の/p/、/k/、/b/、/d/、/g/などの他の破裂音にも当てはまりますが、現象としては圧倒的に/t/が多いです。下記に今まで言及したものを含め、いくつかの代表例を挙げておきます。Real Listening※音声はナチュラル・モードと、さらに強調したモードで2回読まれます。1. tent(テント)2. I can’t do it.(私にはそれはできません)3. I don’t know about that.(私はそれについて知りません)4. Three hot dogs, please.(ホットドッグ3個ください)5. Go to the back door.(後ろのドアまで下がってください)6. That sounds like bad judgment.(それは悪い判断のようですね)7. We have a sick child here.(ここには病気の子どもがいます)Track032015 OCTOBER 13