ブックタイトル多聴多読マガジン Vol.52 2015年10月号試読

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多聴多読マガジン Vol.52 2015年10月号試読

Unit 1リアル英語を聞く7つのコツ事前の準備なしで行われる会話では、英語が自然なスピードで話されると、音どうしの相性によって音が消えたり、つながったり、伸びたり、縮んだりする現象が頻繁に起こります。順に見ていきましょう。リアル英語に対応するための手順変化に富んだリアルな英語を聞き取るには、ステップを踏んだアプローチが必要です。その手順は以下のようになります。1頻繁に起こる現象の特徴とパターンをきちんと理解する2それらの現象を少し手加減した音源を使って代表例を聞いて確認し、耳をなじませる3慣れてきたら、手加減なしのナチュラル・スピードに耳をなじませる4どうしても上手く聞き取れない場合は、自分の身体が持っている英語の読み方・言い方がひとつひとつ綴り字を読むような、たどたどしい読み方だということが考えられるので、その読み方・言い方を速く、なめらかに読めるように別途、練習する5その練習にはシンクロ・リーディングやシャドーイング(p.114参照)などの手法を使う6ネイティブ同士で話すときのような、自然な英語の速さで練習する「キーワードのようにはっきり強く発音しているようなところは聞き取れるが、音がつながったようにフワフワっと発音されると手が出ない」という学習者の悲鳴をよく耳にします。しかし、実践的なリスニング力を身につけるなら、実はこのフワフワとした発音こそ聞き取れる(正確には音の識別ができる)ようにならなければなりません。そうでないと、一歩間違えるとキーワードからのいわば当て推量で内容を理解しようとするような不安定なリスニングしかできなくなってしまいます。リアルな英語の音を攻略するためには、まずは子音の/t/を中心とした破裂音をまず聞き取れるようにすることです。実は特にアメリカ音を中心としてこの/t/音は、叩きつけるように強く発音したかと思うと、ほとんど息も出さずに飲み込むような発音をしたりと、かなり振り幅の大きい音なのです。まずは/t/音を中心とした破裂音から攻略しましょう。12 2015 OCTOBER