多聴多読マガジンVol.45 2014年8月号 試読.acbp

多聴多読マガジンVol.45 2014年8月号 試読.acbp page 8/36

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24 2014 AUGUSTミステリを読む際の思わぬ落とし穴は、中学で習うような誰でも知っている単語がミステリでは特有の意味をもつことです。学校で習う訳語とかけ離れた意味で使われる代表的なものを上げてみました。body....

24 2014 AUGUSTミステリを読む際の思わぬ落とし穴は、中学で習うような誰でも知っている単語がミステリでは特有の意味をもつことです。学校で習う訳語とかけ離れた意味で使われる代表的なものを上げてみました。bodyやbookなどは他にもっと専門的な言葉もありますが、日常的にはこれらの言葉を使います。do(the)timeはもっと俗語的で「ムショ暮らしをした」というニュアンスですね。mug shotは逮捕された人全員が撮られる資料用の写真で、日本の指名手配写真とは別物です。mugは顔の意味で、マグカップとは無関係ですよ。罰金なんてありがたくないのにfineというのは、皮肉っぽい俗語のようですが、そうではなく法律用語です。懲役に比べたら微細な罰ということでしょうか?fileも正式な用語で、訴訟提起の他、騒音の苦情、近隣の幼児虐待の報告、離婚請求などの申し立てに書類が作成される場合に広範囲に使います。 犯行を一緒にするのではなく、見張りや車の運転など主犯を助ける行為をする従犯をaccessoryということや、判事が出すsentence に承服できないときにするappeal も、日常使うカタカナ語のイメージと比べて意外性が高いのでは?  verdictは学校英語であまり出会わないため、中学教科書にも出てくるしカタカナ語でも使っていておなじみ感があるsentenceの法律的な表現かと誤解しがちですが、どちらも法律用語で、「物語の基本語」(p.12-13)でもご説明したように、陪審団による有罪か無罪かの決定(verdict)と判事による量刑宣告(sentence)という、似ているけど別のものなのです。また、intelligence はスパイ小説の必須単語です。謀略も知性のうちなのか?と苦笑させられますね。Chapter2佐藤まりあさんが選ぶミステリのお気に入り英単語×101body死体2book取り調べをして調書をとること3do (the) time刑務所に入ることの俗語表現4mug shot警察に捕まると撮られる正面と横顔の写真5fine罰金6file提訴したり役所に苦情を申し立てること7accessory従犯8sentence / verdict判決 / 評決9appeal上訴するintelligence情報機関や諜報部員個人的 物語の英単語識者が選ぶ