多聴多読マガジンVol.45 2014年8月号 試読.acbp

多聴多読マガジンVol.45 2014年8月号 試読.acbp page 33/36

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2014 AUGUST 127リスニング、シャドーイングのためのなま素材【訳】今から50 年後の世界がどうなっているかについては、私は非常に楽観的に考えています。私も生きていてそれを見ることができればよいのですが、すで....

2014 AUGUST 127リスニング、シャドーイングのためのなま素材【訳】今から50 年後の世界がどうなっているかについては、私は非常に楽観的に考えています。私も生きていてそれを見ることができればよいのですが、すでにその世界の姿はおぼろげながら見えていると思います。とても速いペースで増加していた(世界の)人口は、今では以前よりも増加のペースが落ちてきています。それは私たちが裕福になるにつれて、各家庭が産む子どもを少なくするようにしてきたからです。ですから、ピークに達したときの人口の予測ができ、そうなると私たちが利用できる資源の枠内で生きることを考えられるようになります。また、暴力も減少化傾向にあるのがわかります。これは驚くべきことです。というのは、世界中で暴力的な出来事が起きているのは耳にしますが、世紀が変わるごとに戦争の数はずっと減り、暴力による死者も減ってきているのです。そして、すばらしい製品を生み出している他の国々における努力を尊重し、人類共通の未来について本気でいっしょに考えるようになってきているのです。技術革新のスピードは何とかして、もっと目覚ましいものにする必要があるでしょうね。環境を破壊せずにすむ大規模なエネルギー源はどういう形をとるのでしょうか。それこそが革新的と呼べるものであり、それは非常に大事なことなのです。最貧困層にある数十億の人たちが決して技術革新のスピードから取り残されないようにするために、私たちはどれだけ心を砕くべきなのでしょう。このことについては、わずかながら前進があるのですが、不平等の格差に私たちはもっと関心を向けるべきなのです。●英語の特徴 よく整理された構成のトークです。Section 1 の初めに「50 年後の世界について自分は楽観的に考えている」と述べ、section 2 の最後には “fifty years from now” という冒頭と同じフレーズを使い「今よりもっと良くなる」と締めくくり、話に一貫性を持たせています。また、キーワードを同じパターンで提示することで論点が際立つような話し方をしています。耳に効くシャドーイングの方法(p.116-117)もご覧ください。■ L ■ M ■ 確認 ■ SR ■ PS ■ CSここに注目!?初めにキーワードを示す話題が変わったことが聞き手にわかりやすいように、段落の始めで声の調子を少し変えてキーワードを高めに発音しています。?現在完了のhave と内容語のhavehave がさまざまな形で出てきていますが、(have) chosen to have, (has)had の(カッコ)部分は弱形で短く、下線部分は強形で長めに発音されています。?キーワードを主語にする普通のトークならwe should beconcerned about the inequitylevels とするほうが自然ですが、「不平等」を主語にすると押しつけがましい感じを避けることができます。【語注】optimistic: 楽観的な、楽観するrapid: 速い、急なconstraint: 制約、束縛、強制amazing: 驚くべき、すばらしいbillion: 10 億(主に米国)inequity level: 不平等の格差ビル・ゲイツ Bill Gatesアメリカ合衆国の実業家。マイクロソフト社の共同創業者・元会長、ビル& メリンダ・ゲイツ財団共同会長。カスケード・インベストメント最高経営責任者、コービス会長。2008 年にマイクロソフト社の経営と開発の第一線から退き、慈善団体である「ビル& メリンダ・ゲイツ財団 (B&MGF)」の活動に専念すると発表した。日本語訳:山口西夏