多聴多読マガジンVol.44 2014年6月号 試読.acbp

多聴多読マガジンVol.44 2014年6月号 試読.acbp page 40/48

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122 2014 JUNE薫風緑樹を渡る季節となりました。そろそろ衣替えの季節ですね。日本人は気候の話題で話を切り出すことが多いので、今月は気候に関する表現を特集してみます。まずは、「薫風緑樹を渡る」からいきまし....

122 2014 JUNE薫風緑樹を渡る季節となりました。そろそろ衣替えの季節ですね。日本人は気候の話題で話を切り出すことが多いので、今月は気候に関する表現を特集してみます。まずは、「薫風緑樹を渡る」からいきましょう。若葉の香りを漂わすさわやかな初夏の風が新緑の間を吹き抜けてくるイメージの言葉ですが、そのまま訳そうとすると難しいですね。こんな時に役に立つのが「和文和訳」。小学校レベルの日本語に直してから英語にすると、言いやすくなりますよ。「薫風緑樹を渡る」は、以下のように言い換えることができます。①「木々や葉っぱから柔らかい風がくる」Soft wind comes through leaves and trees.②「木々や葉っぱの間をそよ風が吹き抜けてその香りを運んでくる」Breeze blows through leaves and trees and brings their smell.③「新緑の匂いを乗せて初夏のそよ風が木々や葉っぱを通り抜けて吹いてくる」Early summer breeze blows through the leaves and trees carryingdelightful scent of fresh greenery.「そよ風」はbreeze ですが、思いつかなかったらsoft wind で何とか通じます。gentlewind とするともっといいですね。「吹く」はblow ですが、come でも通じます。①が何とか理解してもらえるレベル、②くらいの英文が言えればOKです。③はかなり高度ですね。では、問題にチャレンジしてみましょう。(1) 新緑がまばゆいですね。「まばゆい」を和英辞典で引くと、dazzling やglaring などが出てきます。そこでそれらの語に飛びつくのではなく、今度は英英辞典などで語感を味わってみましょう。ロングマンでは、それぞれ以下のように定義されています。dazzling: a light that is dazzling is very bright and makes you unable to seeproperly for a short timeglaring: too bright and difficult to look at発想転換ト レーニング田尻悟郎(関西大学教授) 2例題(1) 新緑がまばゆいですね。(2) 衣替えの季節になりましたね。(3) 梅雨はじめじめしていやです。(4) この時期はカビが生えるので注意が必要です。次の各日本語の文を英語に直してみましょう。連載