多聴多読マガジン2014年02月号 試読 page 11/44

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22 2014 FEBRUARYgiveとくれば「与える」がすぐに思い浮かびますが、giveのコアは「自分の側から何かを出す」ということです。give and takeの関係を考えると、わかりやすいかもしれません。そして、このtakeやgive....

22 2014 FEBRUARYgiveとくれば「与える」がすぐに思い浮かびますが、giveのコアは「自分の側から何かを出す」ということです。give and takeの関係を考えると、わかりやすいかもしれません。そして、このtakeやgiveといったタイプの動詞には、「ある動作をして空間詞（空間を表す副詞）の状態にする（なる）」というイメージが背後にあります。すなわちgive×空間詞で、「何かを出して、空間詞で表された状態にする（なる）」が共通イメージとなります。give upは「自分に側から何かを出して、上に放り上げる」というイメージから、「あきらめる」の意味合いがでてきます。give inには、他動詞用法と自動詞用法があります。他動詞だと「自分の側から何かを出して相手側に入れる」イメージから、「提出する」の意味合いがでてきます。自動詞だと「自ら出て、相手側に入る」イメージから「屈服する」「折れる」などの③動詞×空間詞のイメージ連鎖GIVE自分の側から何かを出す?off＋離れさせる→（臭い・熱などを）放つ→（比喩的に）態度を出す?UP＋上に放り出す→あきらめる?away＋遠くへ放つ→気前よく与える→景品などを配る→秘密をもらす→新郎に引き渡す?out＋外に出す／自ら外に出る→［他］配る、発する、　　発表する→［自］尽きる、疲れ果てる?back＋元に戻す→返す→回復させる→恩返しする?in＋?の中に入れる／　自分から入る→［他］提出する→［自］屈する、負けるgive×空間詞のイメージ連鎖ここでは基本動詞×空間詞で広がる、さまざまなイメージの連鎖を見ていきます。感覚を磨き、その多彩な意味合いに慣れましょう。give=「与える」ではない?!