kodomo_eigo

kodomo_eigo page 8/11

電子ブックを開く

このページは kodomo_eigo の電子ブックに掲載されている8ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
4445フォネミック・アウェアネスってどうやって教えるの?フォネミック・アウェアネスは世界中の児童英語指導で取り入れられています。ここでは、アメリカの老舗出版社スカラスティック専属の英語トレーナーであるナ....

4445フォネミック・アウェアネスってどうやって教えるの?フォネミック・アウェアネスは世界中の児童英語指導で取り入れられています。ここでは、アメリカの老舗出版社スカラスティック専属の英語トレーナーであるナニィさんに、マレーシアの教室ではどのように子どもたちに英語の音を指導しているのか教えてもらいましょう。 フォネミック・アウェアネスの活動は本来、文字に触れずに、口頭で行われます。子どもたちが遊び感覚で、楽しく、言葉や単語を作り出している個々の音を耳で識別できるように考えられています。使用する教材にアルファベットや単語があっても、フォネミック・アウェアネスのアクティビティをするときは、先生がすべて口頭で行うことが大切です。読み聞かせをしているときに、本の中で韻を踏む単語を見つけたら、レッスン中や合間のちょっとした時間にクイズ感覚でそれらの単語を練習したりなど、簡単に行えますので、どんどん取り入れてみましょう。 まず、フォネミック・アウェアネスの5つの基本となる音素認識タスクをご紹介します。 特に基礎となるふたつのフォネミック・アウェアネスのタスク3とタスク4を練習します。単語をなるべく、大きな音部分に分けることから始めます。例えば、オンセット(単語の最初の母音の前に来る音節の部分; hopという単語のなかでは/h/)、およびライム(母音、および音節の中でそれに続くあらゆる子音; /op/)によって言葉を分割します。次に、音ごとの分割(/h/, /o/, /p/)に移ります。 この活動をすることで、個々の音をどのように繋げて言葉として発音するのかを理解するのに役立ちます。知らない単語でも、音をつなげて発音できるようになります。 Scholastic Early English Program(スカラスティック・アーリー・イングリッシュ・プログラム)*では、フォネミック・アウェアネスはフォニックス・カリキュラムの一部として行われます。ライミング、違う音を探す、音を繋げて発音する、音を分割する、音を入れ替えたり、巧みに操るタスクでフォニックスをより効果的に学習できるように構成されています。 最初は、アルファベットの大文字(C)、小文字(c)、音(/c/)を学習します。インタラクティブボードという大きな画面に右記のような絵が表示されるので、cの文字で始まる絵を見つけます。 次のステップでは、ワード・ファミリー-atを学習しながら、ライミングについても学びます。同時に、オンセットの音と後にくるワード・ファミリーのライミングの部分をつなげて発音する練習も繰り返しします。(例えば/b/...at、/m/...at、 /c/...at)単語の最初の音や最後の韻を踏む部分を聞き分ける=アリタレーションとライミングサンプル練習: ナーサリーライムの歌を聞いて、始めの音が同じ単語や韻を踏む単語を言ってみましょう。(Little Boy Blue: boy-blue-blow, horn-corn, sheep-asleep)違う音(仲間はずれの音)を聞きわける=オディティー・タスク (oddity tasks)サンプル練習: sock、sun、manの絵をみて、どの絵が異なる音から始まるか当ててみましょう。(man)音や音節を繋げる(音の連結化)=オーラル・ブレンディングサンプル練習: 先生は、単語の最初の音、そして次に単語の残り部分をわけて発音します。/s/... at次に、繋げて単語を言います。Sat. 単語は何でしょう。(sat)単語を個々の音にわける(単語に含まれる音を数える)=オーラル・セグメンテーションサンプル練習: zipという単語を聞いて、聞こえる音を言ってみましょう。(/z/、/i/、 /p/:3 音)音を操る=フォネミック・マニピュレーション・タスク(phonemic manipulation tasks)サンプル練習: topの最初の音を/m/に入れ替えてみます。新しくできた単語は?(mop)マレーシアの児童英語トレーナーに聞く!5つのタイプのフォネミック・アウェアネス・タスクフォネミック・アウェアネスのレッスン協力・スカラスティック文・ノーライニ(ナニィ)・モド・ノアスカラスティックのアジア地域教育トレーナー。B.Ed(Teaching English as a Second Language with honors degree)、およびM.Ed(Educational Management)の資格を有する。ELTの分野で15年間以上従事。マレーシア国内の現地子どもたちや外国人の子どもたちに英語を教える。現在は、アジアの各国にて教師向けのトレーナーとして活躍。マレーシア、カンボジア、インドネシア、ミャンマーおよびタイの国際会議などでEarly English classroom activitiesを題材としたワークショップを行う。マレーシア、クアラルンプール在住。タスク1タスク2タスク3タスク4タスク5例1音を連結させるアクティビティです。単語をオンセットとライム部分に分けて言います。そして、その単語を生徒にあてさせます。Teacher: “I’m thinking of an animal. It’s a /p/…ig. What is the animal?”Students: “Pig!”*動物、教室にある物、数、色、あるいは、家にある物、のような他のカテゴリーでチャレンジしてみましょう。*「スカラスティック・アーリー・イングリッシュ(SEE)」は、英語を学ぶ子どもたちのために開発された、4年制の英語学習プログラムです。現在、中国、マレーシア、タイ、ミャンマー、インドネシア、エジプトおよびサウジアラビアを中心に世界中で採用されています。*Sad/Sillyをほかの単語に変えてうたってみましょう。例:mop/money、leaf/lucky、ten/table etc.音を分割するアクティビティです。“What’s the Sound?”の歌をホワイトボードに書きます。Old MacDonald Had a Farmの曲に乗せて、うたってみます。うたいながら、言葉を指してください。何度か繰り返し、子どもたちにいっしょにうたうように誘ってみましょう。Guess It! (当ててみよう!)What is the Sound? (当ててみよう!)What’s the sound that these words share?Listen to these words.Sad and silly are these two words.Tell me what you’ve heard. (ssssssss)With an /s/, /s/ here and an /s/, /s/ there.Here an /s/, there an /s/, everywhere an /s/, /s/./s/ is the sound that these words share.We can hear that sound!フォネミック・アウェアネスのレッスン例2Part 1フォネミック・アウェアネスってどうやって教えるの?