kodomo_eigo

kodomo_eigo page 11/11

電子ブックを開く

このページは kodomo_eigo の電子ブックに掲載されている11ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
Part 2教室・小学校・家庭での実践レポートプレイグループ木場校が導入している「クリエイティブ・カリキュラムR」は、アメリカのティーチング・ストラテジィズ社が考案した幼児教育カリキュラムで、幼児教育指導書....

Part 2教室・小学校・家庭での実践レポートプレイグループ木場校が導入している「クリエイティブ・カリキュラムR」は、アメリカのティーチング・ストラテジィズ社が考案した幼児教育カリキュラムで、幼児教育指導書として広く普及しています*。子どもの発達段階に応じたきめ細かいアプローチで子どもの成長を総合的にサポートするカリキュラムです。さまざまな物事の変化に気づき理解する力、つまり認識力を高めることによって、言語能力も自然に伸びるとの考え方に基づき、英語を「教え込む」のではなく「気づく」ことができるレッスンや環境づくりに力を入れています。また子どもたちの発達段階によって適切に「気づき」が得られるように、年齢に合わせたアプローチがきちんと決まっています。ここでは、アルファベットやフォニックス学習はどのように指導しているのか見ていきましょう。プリスクール・クラス対象:2歳~未就園児時間:10時-14時(4時間/週1~3回)1 クラス10 人の生徒に対し、カリキュラムをリードするネイティブスピーカーの先生、子どもの理解度を把握してコントロールするバイリンガルの日本人の先生、保育面・心理面をケアするケアギバーの先生の3 人体制です。クラスは、決まったタイムスケジュールに沿って進んでいき、子どもたちの日常生活の中に英語の環境を整備していきます。例えば、おもちゃでいっぱい遊んだ後は、お片づけの時間。Clean up time ~♪という音楽が流れると、習慣が身についた子どもたちは歌いながら、おもちゃを元の場所へと戻します。しまう場所には、絵と英単語のラベルが表示されています。アルファベットソング(Click on Phonics: アプリコット)を聞く時間も決められています。Big H, Little h, h, h, h... ♪という歌詞に合わせて、先生が対応する文字、単語とその絵のカードを示します。10 月に訪れたときは、H からN までのパートを繰り返していました。6 月から8 月まではA ~ G のパートを聞いていたそうです。子どもたちはメロディをとらえて、口を動かします。アルファベットの音を歌として耳から受け入れ、ゆっくり慣れていく段階です。本格的にアルファベットを学習するのは、次の段階であるプリスクールアドバンス・クラス(幼稚園年少・年中対象)から。文字の認識から始まり、その文字が持つ音、その文字に関連する単語を3 つほど覚える(例えばA ならapple、ant、alligater)ことが目標です。文字を書く指導はこの年齢には適正ではないので、文字の認識と情報(単語)を歌、ワークブック、アクティビティを通して学習します。キンダースクール・クラス対象:幼稚園年長~小学1年生 時間:15:45~17:45(2時間/週1)1 クラス約10 人の生徒に対し、ネイティブスピーカーの先生とバイリンガルの日本人の先生の2 人体制です。この時期から文字を書く指導が始まります。今回、見学したのは、キンダースクール・クラスの2 年生。1 年目から、ワークブック(Sounds Fun!:Compass Publishing)、歌、アクティビティを通して、文字や単語も学んでいます。キンダーの目標は、母音、子音、短母音、3、4文字の単語の正しい発音と読み書きを覚え、それらの単語からできているシンプルな文章を読めることです。この日の最初の1 時間は、Science(科学)のアクティビティでした。先生といっしょに植木鉢に土を入れて、ニンジンの種を植えます。先生が“I dig a hole, dig a hole!” と言い、プラスチックバッグに入った土を掘ってみせると、生徒もまねをして“I dig a hole, diga hole!” と土を掘ります。そして“We need afl ower pot.” などと言いながら、プラスチックバッグに入ったsoil をshovel で、fl ower potの中に移し替えます。それぞれ鉢に好きな名前も付けました。「Beautiful Carrot」という素敵な名前を付けた女の子は、サインプレートには「ButefoCarrot」と書いています。音としてはこのように聞こえているのですね。このように、子どもたちは、聞こえた音を自分が知っている情報を使って書きます。間違えていることもありますが、フォニックス以外のレッスンのときには、先生は、その単語の正しいスペルを見せることはあっても、修正したり、教え込むことはしません。その後、みんなで輪になって、関連した内容の絵本The Seed Song (CTP) を読みました。生徒がひとりずつ立ち上がり、“Seeds areplanted” と、1 ページずつ順番に読み上げます。すでに知っている単語はスラスラと、知らない単語は先生のヒントをもとに、考え考え読みます。この日の後半は、ゲームをしたり体を動かしたりする時間。フォニックスを用いたカルタ遊びもしました。2 文字のカード「-ig」のまわりに、「k」「v」「w」の1 文字のカードを並べます。先生が「wig」と発音すると、生徒たちは我さきにと「w」のカードを取ろうとします。このように、子どもたちは英語科目以外のアクティビティや遊びの中からも文字と単語に数多く触れていき、自分のものにしていきます。次の段階である小学生クラスからは、本格的に読むこと・書くことを実践していきます。取材先・プレイグループ木場校発達段階に合わせた適切な「気づき」98 99プレイグループ木場校は、全米で評価が高い幼児教育プログラム『クリエイティブ・カリキュラムR』*をコアカリキュラムとして取り入れた、2007年に創設されたプリスクール・アフタースクールです。体験から気づきを得ることを重視し、心理面や社会面もケアする総合的な英語学習を実践しています。今回は、2歳~未就園児対象の「プリスクール・クラス」と幼稚園年長~小1対象の「キンダースクール・クラス」を見学させていただきました。「教え込む」ではなく体験から「気づく」レッスン実践レポート:プリスクール&アフタースクールみんなうたえているかな? 先生が耳を澄ませます。Sounds Fun!フォニックスのカルタ遊び。プリスクールアドバンス・クラスの教科書は、Super Simple ABCs 。1 年目は大文字、2 年目は小文字を習います。ひとりで文章を読む練習中。*『クリエイティブ・カリキュラムR』(ダイアン・トリスター・ドッジ著/ティーチング・ストラテジィズ社発行) 日本国内においては、ラーニングネットワーク社を通して提供。