ブックタイトル改訂新版_子どもをインターナショナルスクールに入れたいと思ったときに読む本_試し読み

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改訂新版_子どもをインターナショナルスクールに入れたいと思ったときに読む本_試し読み

26どこも超満杯でした。外資系の企業、特に金融系の会社はこぞって日本国内のオフィスを拡大もしくは新規開設したため、日本に送り込まれる外国人駐在員家族の数は激増し、「ここは別名○○○証券スクール」といったブラックジョークがまかり通ったものでした。空きがなければ入学はできない、教室がなければクラスを増やせないわけで、三人のきょうだいが全員別々の学校へ行くことになるといった悲劇が起こることもざらでした。そしてその空席待ちを巡る騒動は、多くの学校で「日本人生徒を入れる余地はない」といった現象を招いたのでした。バブル崩壊後、外資系企業の多くが事業を縮小・移転し駐在員の数が減少すると、外国人は学校の選択が楽になり、日本人に対する門戸も広がりました。それは双方にとって朗報でしたが、リーマンショック(二〇〇八年)と東日本大震災(二〇一一年)を経験した後は、外国人家族の数が大幅に減少してしまい、多くの学校は生徒数の確保に苦しみ始めました。たとえ日本人の申し込み数は増加傾向であっても、言語的比率を考慮しなければいけない立場としては、日本人生徒ばかりを増やすわけにはいかないのです。そしてバブルのころから顕著になったのは、ハーフと呼ばれる子どもたちの増加です。この時期から、日本に送り込まれる駐在員の中に「父親は外国人で母親が日本人」という家庭がぐ