絵本100手引書

絵本100手引書 page 23/28

電子ブックを開く

このページは 絵本100手引書 の電子ブックに掲載されている23ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
21A-1 宮下先生絵本の好き嫌いが激しくて、好きな本は何度も何度も繰り返し読むのに、まったく見向きもしない本があります。良い本なので、もったいないと思うのですが、どうすればよいでしょう?QA-2 鈴木先生 お....

21A-1 宮下先生絵本の好き嫌いが激しくて、好きな本は何度も何度も繰り返し読むのに、まったく見向きもしない本があります。良い本なので、もったいないと思うのですが、どうすればよいでしょう?QA-2 鈴木先生 お子さんが「キライ、イヤだ」と言う理由は何でしょう。マイナスの反応を示した時には、無理強いは禁物です。読みたいという時まで待って、読みたいと思う絵本を先に読むようにしましょう。ただし、拒否する理由がわかっていると、その根本を解決できるときもあります。たとえば、犬に噛まれたので、犬の絵本がイヤだというような時には、読みたくなるまで待つほうが恐怖心を増長しないと思います。絵本を読ませることに気持ちを向けるよりも、イヤがる理由をさりげなくつきとめるようにしましょう。きっと少し時が経てば読んでくれるので、焦らないほうが楽しく本を読み進められるでしょう。楽しいと英語も覚えられますが、イヤな気分で無理に行うと英語嫌いになりかねません。子どもは親が思うようにはなかなかいかないくらいでちょうどよい、と気楽に構えていきましょう。 子どもは成長とともに好む絵本も変わっていきます。以前は読んでくれなかった絵本をある日ふと持ってきて「読んで」と言います。その時がくるまで、お子さんの目の届くところに絵本を置いておいてはいかがでしょう。 たとえば、日本語の絵本だとどうでしょう? 赤ちゃんが生まれたとき、「ぐりとぐら」のシリーズを一式買ってしまった、というお母さまにお会いしたことがあります。もちろん、そのお母さまは、赤ちゃんの時は見向きもしなかった「ぐりとぐら」をいつか子どもは好きになってくれると信じて、そのまま大切に保管していました。英語の絵本も同様です。お母さまが良い絵本、と思っていらっしゃるのであれば、ときどき、「読んでみようかしら?」と声をかけてあげながら、いつか読んであげられる日を待ってあげるのがよいのではないでしょうか。 子どもはだんだん読む本が増えていきます。「これがいい」と主張する時期ばかりではありません。焦らず、お子さんが絵本の世界に入っていけるものを読んであげてください。