ブックタイトルロアルド・ダールが英語で楽しく読める本 試し読み

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ロアルド・ダールが英語で楽しく読める本 試し読み

85Charlie and the Chocolate Factory 第4 章り始めてしまったほどです。発明家ワンカが生み出した魅力的なお菓子たち ダールのチョコレート好きは有名で、D is for Dahl(2004)には、ダール家に招かれると、夕食後には必ず主人が厳選したこだわりチョコレートがデザートとしてふるまわれたことが書かれています。また、自伝的小説Boy(1984)の「チョコレート(Chocolates)」という章によると、ダールはパブリックスクール時代、寮に段ボール箱が届くのを楽しみにしていたようです。中には形も味も異なるキャドバリー(Cadbury)の板チョコが12 枚入っています。同社から新製品の試食を頼まれていたダールたち寮生は、それぞれのチョコレートをかじっては同梱の書類に点数とコメントを記入しました。 チョコレートを楽しみながらダールが気づいたことは、大手のチョコレート会社には大きな実験室があって、そこには真剣に新製品の開発に取り組む人びとがいるということでした。ダールは、その部屋とそこで働く自分を想像しては、いつの日か社長自身から絶賛されるような新発明をすることを夢見ていたようです。前代未聞のお菓子を創り出す天才発明家ワンカには、ダールの空想が反映されています。 ワンカの秘密の発明室で生み出されるお菓子は、この作品を読む上で大きな魅力の一つとなっています。ずっとなめていられるためお小遣いの節約になる「永久にとけない飴(Everlasting Gobstoppers)」や、部屋に誰か入ってくるとそちらを見る「キョロリと見回す四角いお菓子(Square Sweets that Look Round)」など、ワンカの製品は不思議なものばかりです。名前を見るともっと詳しく知りたくなって、思わず説明を読み進めてしまうでしょう。例えば、「子ども部屋専用のペロペロ壁紙(Lickable Wallpaper for Nurseries)」は、「この壁紙にはあらゆる果物が描かれていて、例えばバナナの絵をなめるとバナナ