ブックタイトルロアルド・ダールが英語で楽しく読める本 試し読み

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概要

ロアルド・ダールが英語で楽しく読める本 試し読み

84作品解説笹田裕子(清泉女子大学准教授)謎のチョコレート工場へご招待 作家へのインタビュー集The Pied Pipers によると、ダールは、子ども読者にアピールするのに効果的な題材は、お菓子かおもちゃだと考えていたようです。そこで、James and the Giant Peach(1961)に続く2 冊目の児童書を書く際、お菓子に焦点を当てることにしたのです。こうしてCharlie and the Chocolate Factory(1964)はダールの代表作となり、子どもたちの圧倒的な支持を得ました。初版は、発売から1 カ月で1 万部もの売り上げを記録したといわれます。 世界一のお菓子工場の持ち主ウィリー・ワンカ(Willy Wonka)が、ある日、製品の板チョコ5 枚に金色のチケットを隠し、当たった者を工場に招待するという告知を出します。この工場にはもう何年も入った者がなく、門からは完成した製品が出てくるだけでした。中に誰がいるのか、素晴らしいお菓子はどうやって作られているのかは、まったく謎に包まれていました。 ほどなく1 枚目のチケットが見つかるのですが、それをきっかけに残りのチケットをめぐる争奪戦が始まり、板チョコを買い占めるために銀行強盗をする者や、偽チケットを作る者まで登場します。年に1 度の誕生日にしかワンカの板チョコを買ってもらえないチャーリー(Charlie)には、厳しすぎる競争です。ジョーおじいちゃん(GrandpaJoe)が孫のためにヘソクリをはたいて、もう1 枚板チョコを買ってくれて最大の賭けに挑むものの、残念ながら当たりません。 ところが、ある寒い日、チャーリーは偶然雪に埋もれた50 ペンス硬貨を拾います。貧しい家族に持ち帰る前に、空腹に耐えかねて買ったワンカの板チョコがあまりにおいしくて、もう1 枚だけ買うと、なんとそこにチケットが入っていたのです。これぞ、まさに奇跡? 寝たきりだったジョーおじいちゃんが感動してベッドを飛び出し、床で踊